【井の頭自然文化園だより】まるで忍者のようなハト!? 特殊な習性を持つ「アオバト」について、井の頭自然文化園の飼育員さんに教えてもらったよ!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2022.05.02

【井の頭自然文化園だより】まるで忍者のようなハト!? 特殊な習性を持つ「アオバト」について、井の頭自然文化園の飼育員さんに教えてもらったよ!

目次 [非表示]

アオバト

学名: Treron sieboldii
生息地:山地の林や森
ハト目 ハト科

文化園で見られるハトの仲間

カラスバト
学名:Columba janthina janthina
分布:本州中部以南の島
生息地:平地から山地の暗い林

ソデグロバト
学名:Ducula bicolor
分布:東南アジア
生息地:森林

森に生きる 特殊な習性を持つハト

アオバトは、日本では九州以北の森に生息し、主に果実などを食べて生活しています。このアオバトは2つのおもしろい習性を持っています。

1つ目は、森から海岸に群れで飛んできて海水を飲むことです。それにより、えさに不足しがちなミネラルを補給していると考えられています。動物園では海水の代わりに鳩塩土と呼ばれるミネラルがふくまれたえさをあたえています。

2つ目は、ひなのえさを親鳥自ら作ることです。多くの鳥は子育てをする際、親鳥がひなにえさとなる虫や種子などをあたえます。しかし、ハトの仲間は「ピジョンミルク」と呼ばれるたんぱく質と脂肪分が多くふくまれるミルク状の液体を体内で作り、口移しでひなにあたえます。この液体は、消化が良く、のどにつまらせる心配も無いため、安全に子育てをすることができます。

写真はアオバトのメス

まるで忍者 森に溶けこむハト

アオバトは、青いくちばしに緑色の羽を持ち、メスは体全体が緑色、さらにオスではつばさの部分が赤紫色とあざやかな姿をしています。なぜ街で見かけるハトとちがい、緑色の姿なのでしょうか? これは、緑色の木々の中で暮らしているため、天敵であるハヤブサなどの猛禽類に見つかりにくい保護色になっていると考えられています。

当園では現在、オス1羽、メス1羽を飼育しています。私たち飼育係でもかんたんには見つけられないときがあります。文化園に来園された際には、背景にとけこむアオバトを探してみてください。

いのかしらニュース

“平和の象徴”ハトをウオッチング

公園や学校などでよく見かける2種類のハトを紹介します。カワラバトは灰色っぽい体のものが多く、くちばしの付け根に白いこぶがあります。キジバトは、首の青色と黒色のしま模様、つばさの灰色と茶色のうろこ模様が特徴です。これら身近なハトを観察しつつ、世界の平和を心からいのりたいです。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

井の頭自然文化園
東京都武蔵野市御殿山1丁目17-6
TEL.0422-46-1100
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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