【福岡市動物園だより】長寿記録を更新中「マレーバク」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.04.11

【福岡市動物園だより】長寿記録を更新中「マレーバク」

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マレーバク

 

学名:Tapirus indicus
奇蹄目 バク科
生息地:マレー半島、ミャンマーなど

生後6カ月で白黒のツートンカラーになる
前足と後ろ足のちがい

前足

後ろ足

前足と後ろ足でつめの数がちがうのが特徴で、湿地なども歩けるような足をしています。

便利な鼻

バクはアメリカ大陸に4種、アジアに1種が生息しています。アジアに唯一生息しているのがマレーバクで、体の大きさはバクの中で一番大きく、300㎏以上あります。白黒のツートンカラーなのもマレーバクだけです。マレーシアなどの暖かい国の森林に生息しています。

バクは少しだけ長い鼻をしていますが、ゾウの仲間ではなく、サイやウマの仲間です。葉を食べるときに、鼻で枝をたぐりよせることができます。

野生のマレーバクは、絶滅危惧種です。人間が森を開発することで、マレーバクのすむ場所をうばっています。

鼻で枝をたぐりよせる

長生きマレーバク

福岡市動物園で飼育しているオスのジュリは、現在、国内最高齢です。5月には34才になり、日本で一番長生きしたマレーバクの記録を更新することになります。

日本では30才より長く生きたバクは、まだ4頭しかいません。いっしょに飼育しているメスのユメコも、30才と長生きで、メスの長寿記録を更新中です。世界で一番長生きしたバクは42才なので、まだまだ長生きしてもらえるよう、健康管理にも気を配っています。

また、バクはブラッシングすると気持ち良くなって寝転がるので、その間に採血して健康チェックや、やわらかい足裏のお手入れなどもしています。

泳ぎが得意

ふくおかニュース

4月19日は飼育の日

4月19日は、語呂合わせの「419(しいく)」にちなみ、「飼育の日」です。動物園や水族館に関心を持ってもらうために制定されました。この日は、全国の動物園や水族館でさまざまなイベントが開催されます。福岡市動物園でも飼育員による動物ガイドを開催予定です。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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エコチル編集部

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