和歌山
動物園だより
2022.04.11

【和歌山自然博物館だより】魚なのに水が苦手?「トビハゼ」

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トビハゼ

学名:Periophthalmus modestus
スズキ目 ハゼ科
生息地:国内の千葉県~沖縄島、東・南シナ海、他


どろの上をとびはねたり、胸びれを使って歩き回る姿はかわいらしく、水族館でも人気のある魚です。

自然な姿で暮らす トビハゼを観察できます

干潟に生息しているトビハゼは、体長約10 cmでハゼの仲間です。一般的な魚とはちがい、皮ふ呼吸ができたり、「J」の形をした巣穴をほったり、面白い特徴を持っています。 当館では干潟水槽を作り、なるべく自然な姿を見られるよう工夫をしています。

魚なのに水が苦手? おぼれちゃうことも

トビハゼが活動するのは、干潮時の干潟の上。皮ふ呼吸ができるため、どろの上を歩き回りえさとなるゴカイや甲殻類を探します。しかし、乾燥しないようたまに身体をぬらす必要が。観察していると、水たまりで身体をコロンと横だおしにしている様子が見られます。

一方で、ずっと水中にいるとおぼれて死んでしまうことも。そのため潮が満ちてくると、陸へ移動したり、巣穴にかくれたりして過ごします。


水槽内で潮の干満をつくり展示しています

トビハゼだって 恋をします

春から夏は、トビハゼにとって恋の季節。オスはメスに気に入ってもらえるような巣穴作りにはげみます。巣穴をほり終えた後、オスは口の中に空気をためて巣穴のおくに運びます。そうすることで、巣穴には空気の入った部屋が作られます。トビハゼは魚ですが、空気中に卵を産むのです。卵を産んだ後はオスが水をかけたり、ごみを取ったりして1週間ほど世話をします。働き者のトビハゼを、ぜひ当館で見てください。きっと応援したくなりますよ。

和歌山自然博物館ニュース

いその生物観察会

5月29日(日)に当館主催の観察会を開催します。1年の中で一番潮が引く初夏にいそで見られる生物を学芸員といっしょに観察しませんか。観察会は和歌山市加太で行う予定です。申しこみは5月15日(日)まで。くわしくはホームページをご覧ください。応募者多数の場合は、受付をしめ切る場合もあります。


写真提供:和歌山県立自然博物館

和歌山県立自然博物館
〒642-0001 和歌山県海南市船尾370-1
TEL 073-483-1777
https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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