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今注目されている「再生可能エネルギー」を知っているかな? 環境に優しいといわれるエネルギーが、どうやってつくられ、 どんなふうに使われているのか、いっしょに見てみよう。
再生可能エネルギーって 何だろう
「再生可能エネルギー」とは、地球上で自然に起こる現象を利用してつくられ、くり返し使えるエネルギーのこと! 太陽の光を電気に変えたり、風の力で電気を起こしたり、木くずや生ごみを使って電気をつくったりするんだ。
今、みんなが使っているエネルギーは、何からつくられているか知っているかな。ほとんどが、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料というものなんだ。それらの資源は限りがあって、使えば使うほど減ってしまう。でも、太陽や風はいつもあるものだから、「再生可能エネルギー」は、どんなに使っても無くならないんだよ。
再生可能エネルギーは地球に優しい!
それに、化石燃料でエネルギーをつくると、地球温暖化の原因になる二酸化炭素(CO₂)が大量に発生してしまうんだ。太陽や風のような「再生可能エネルギー」は、つくるときにCO₂が発生しないから、地球に優しいエネルギーといわれているんだよ。
ただ、日本では、2019年の電気全体の中の「再生可能エネルギー」の割合は、水力発電を合わせてもまだ18%しかないんだ。
でも地球を守ることのできる「再生可能エネルギー」は、みんなで協力することで増やすことができるんだよ。大阪市では、さまざまな場所でつくられ、使われ始めているから、みんなで関心を持って、どうしたら増やせるのか考えてみてね。
「再生可能エネルギー」はこんな所でつくられているよ!
大阪市には、さまざまな 「再生可能エネルギー」の発電設備があるんだ。 今回は、大阪市の施設をいくつか紹介するよ。
<太陽光発電> 夢洲メガソーラー
廃棄物埋立処分場に10MW規模(標準的な家庭の電力消費量の約3,200世帯分に相当)の発電所を設置しているよ。
<水力発電> 長居配水場小水力発電
配水場で、配水管から配水池に流れるときの残存水圧を電気に変えて、配水ポンプ運転用動力の一部に使っているよ。
<バイオマス発電> 大阪広域環境施設組合 東淀工場
ごみの焼却と同時に、余熱を利用して電気をつくって、施設内だけでなく、施設の外でも有効活用しているよ。
みんなで「再生可能エネルギー」を増やそう!
大阪市では、再生可能エネルギーの利用を増やす ために、さまざまな取り組みをしているよ!
① 屋根貸し事業(太陽光パネル設置促進事業)
大阪市が、民間の企業に大阪市立の小中学校の屋根の利用を認めることで、180校※の屋上に太陽光パネルを設置しているんだ。
学校では、太陽光パネルでどのくらい発電しているか確認できるテレビモニターや、停電になったときに使える非常用コンセントを設置しているよ。 ※令和4年3月末現在
設置例:大阪市立東桃谷小学校
モニターで発電量が分かると楽しくエネルギーを学べるね! |
非常用コンセントがあると、停電のときも電気を使えるから安心! |
② 再生可能エネルギー設備の共同購入支援
2020年度から、大阪市は大阪府と協力して、太陽光発電の設備や蓄電池システムの共同購入支援事業を実施しているよ。
「再生可能エネルギー」をつくる設備や、つくられた電気をためる設備を、みんなでまとめ買いすることで、1人1人で買うよりも安く買うことができるんだ。こうした取り組みが広がることで、「再生可能エネルギー」の利用の普及・拡大が期待されているよ。
今年もさまざまな取り組みが実施予定だよ!
>>> くわしくはHPを見てみてね!「おおさかスマートエネルギーセンター」
監修元:大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。