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ドフラインクラゲ
学名:Nemopsis dofleini
花くらげ目 エダクラゲ科
生息地:日本各地の沿岸
4カ所から出る触手が特徴のドフラインクラゲ。泳ぎだしたばかりの1mm程度のころには、すでに短い触手が生えています。
海を渡り発見されたクラゲ
ドフラインクラゲは、かさの大きさが最大4㎝ほどになるクラゲで、上から見るとバッテンのような模様があります。このバッテンのような模様は生殖腺という部分で、メスは卵を、オスは精子を抱えています。かさの縁の4カ所からたくさんの触手が出ており、この触手で小さな動物プランクトンをつかまえます。
名前は、ドイツの動物学者フランツ・ドフライン博士に由来しています。博士は1904年に調査で来日し、多くの海洋生物の標本を持ち帰りました。その後、1909年にドイツで新種として発表されました。日本で見つかったクラゲが、遠いドイツの地で新種として発表されたというのは、何とも感慨深いものがあります。
季節を告げるクラゲ
春先の海に姿を現すため「春を告げるクラゲ」と呼ばれることも。加茂水族館のスタッフは、春が近づくとドフラインクラゲを探して漁港を歩き回ります。季節の変化は日々のさまざまな所で感じることができますが、現れるクラゲの種類でも季節を感じることができるんです。
これは、多くのクラゲが水温の変化によって出現し、ほとんどの寿命が数日~数カ月程度であるため。陸上の動植物だけでなく、ときには漁港や海岸などを歩いてその季節ならではのクラゲを見つけてみてはいかがでしょうか。
春先の海でドフラインクラゲの大群に出くわすことも
かもすいニュース
加茂水族館限定「クラゲの缶バッジガチャ」好評販売中
加茂水族館では昨年12月よりクラゲの缶バッジガチャを販売しています。その数はなんと107種類! 加茂水族館がこれまで展示してきたクラゲたちを、それぞれの分類ごとに分けて販売しています。
これを機にぜひ推しのクラゲを見つけてみてくださいね。
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
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TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp
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