目次 [非表示]
今月のどうぶつ:オオヤマネコ
学名:Lynx lynx
食肉目 ネコ科
生息地:スカンジナビア半島~ロシア、東アジア北西部、ヨーロッパの一部の針葉樹林帯

写真上:ロキ、下:ハヅキ
オオヤマネコの中で最も体が大きい種
2021年12月号では「ヨーロッパオオヤマネコ」という亜種名で紹介しました。現在は種名で「オオヤマネコ」と表記していますが、同じ動物です。極寒の針葉樹林にすみ、冬は体から足の裏まで長い毛におおわれます。耳の先からのびた毛は狩りのために発達したと考えられ、風の動きや小さな音にも敏感に反応します。鳴き声はネコとは異なり、「クーン」と高い声で鳴いたり、「グルルルル」と低い声でうなったりします。寿命は野生で10~15年、飼育下では20年をこえた個体もいます。体の特徴や生態については、前回の記事でもくわしく解説しています。あわせて読んでみてくださいね。

ネコ科の中では短いしっぽ
園内で暮らす2頭は今どうしてる?
前回記事から早4年、「ロキ」と「ハヅキ」は繁殖適齢期をむかえ、今年からお見合いや同居を少しずつ試しています。
オスのロキは今年8才。野生的なところは相変わらずで、展示室に小さな子どもが近づくと、ガラスごしにパンチをすることもあります。しかし食欲には素直に従う性格で、お肉のごほうびのためなら、体重測定や、自分でケージに入る練習にも協力してくれます。
メスのハヅキは5才になりました。とても慎重な性格ですが、ケージごしに人が近付いてもおこりません。夜行性の動物なので、夕方に活発に動いていることが多いですよ。

ケージに入る練習中
きょうとニュース

もうすぐデビュー!
5月に生まれ、人工ほ育で育ったインドオオコウモリの「ジャムン」(オス)。秋にはミルクも卒業し、大人と同じ果物を食べるようになりました。今は大人たちのいる展示室にケージを設置し、その中で過ごしながら、少しずつ群れに慣らしています。温かく見守ってくださいね。
写真提供/京都市動物園
協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://zoo.city.kyoto.lg.jp/zoo/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






