東京
動物園だより
2025.12.01

【多摩動物公園だより】冬にツノが生えているのはオス、メスどっち?「トナカイ」

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今月の動物 : トナカイ

学名 : Rangifer tarandus
生息地:北極圏のツンドラ地帯
偶蹄目 シカ科

大きなツノを持つ動物

スイギュウ
学名:Bubalus bubalis
偶蹄目 ウシ科

ムフロン
学名:Ovis aries musimon
偶蹄目 ウシ科

数が減ってきたトナカイ

トナカイは北極圏の寒い地域に生息している動物です。人との関わりも深く、シカの仲間で唯一古くから家畜として飼育されてきた歴史があります。サンタクロースのソリを引く姿をイメージされるのではないでしょうか。

そんなトナカイですが、地球温暖化の影響により数が減少しています。かつて480万頭いたとされるトナカイは、2015年には280万頭ほどに減り、IUCNのレッドリストでは絶滅のおそれがある「危急種(VU)」に指定されています。

2025年4月 ツノが落ちたころの姿

トナカイは冬が得意

当園ではメスの「レラ」を飼育しています。トナカイは寒さに強い動物のため夏の暑さには弱く、気温が20℃をこえるととても暑そうにしています。多摩の夏は40℃近くなる日もあるため、少しでもレラが過ごしやすくなるように寝室の冷房を効かせて、放飼場と出入り自由にすることで暑さをしのいでいます。 トナカイは年に1回ツノが生えかわります。オスとメスではツノが落ちる時期に差があり、オスは秋、メスは春にツノが落ちるため、冬にツノが生えているのはメスだけです。当園のレラも4月にツノが落ち、徐々に新しいツノがのび始め、今ではとても大きく立派なツノになっています。

冬はトナカイにとって得意な季節です。ぜひ立派なツノのあるレラの姿を見に動物園に足を運んでみてください。

2025年9月のツノの様子

たまニュース

来年の干支「午」を見比べよう!

2025年も残りわずか、もう少しで2026年がやってきます。来年の干支は「午・馬」です。多摩動物公園「アジアの平原」では、2種類の馬を近くで見比べることができます。唯一現存する野生種といわれる「モウコノウマ」と、家畜馬「北海道和種」です。干支の動物「馬」を見に、ぜひおこしください。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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