【新潟市水族館マリンピア日本海だより】新潟では「ノドグロ」として知られています「アカムツ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2022.01.20

【新潟市水族館マリンピア日本海だより】新潟では「ノドグロ」として知られています「アカムツ」

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今月のどうぶつ:アカムツ

学名:Doederleinia berycoides
スズキ目 ホタルジャコ科
生息地:北海道以南の日本各地、東シナ海、太平洋西部

口の中が黒いことから、「ノドグロ」とも呼ばれています。成魚は20cm~40cmぐらい。

高価な魚

アカムツは、新潟では「ノドグロ」として知られています。「日本海を代表するうまい魚」の評判が、今では全国に広まっています。食べたい人が多いのに対し、とれる量が少ないので、とても高価な魚になりました。

マリンピア日本海でアカムツの展示にいたるまでに、さまざまな難問があったそうです。アカムツは水圧、水温、光などの変化に敏感な深海魚である上に、傷つきやすい魚です。採集の際についた傷で弱ってしまい、長生きしないことが多かったそうです。2008年に寺泊漁業協同組合の採集協力を得てから、長期飼育に成功するまで、3年がかかりました。


アカムツの稚魚。誕生51日目

展示への道

寺泊沖は、アカムツが卵を産みに来る「産卵場」であることが分かり、2010年から、人の手でアカムツを育成することに挑戦し始めました。試行錯誤しながら、アカムツが卵から稚魚まで成長する条件の解明に努めました。「稚魚」というのは、大人になる前の魚のことをいいます。多くの魚は姿を変えながら成魚(大人の魚)になります。

2013年、ついにアカムツの稚魚の育成に成功。その年、マリンピア日本海で世界で初めてアカムツの稚魚を展示しました。その後も、アカムツの常設展示とともに、生態についての研究を続けています。みなさんも、アカムツの群れを見に来ませんか?


アカムツの常設展示

 

マリンピアニュース

聞いてみよう!

動物の出す音はどんな意味があるのでしょうか? マリンピア日本海 のいきもの教室「鳴き声に注目」では、トドなど、いろいろな生き物が出す音を聞きながら、その生き物について楽しく学びます。

教室は2月26日(土)の9時半から12時まで。応募締め切りは2月5日(土)。定員は20名です。応募方法の詳細については、HPをご覧ください。


写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海

新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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