東京
動物園だより
2025.09.01

【多摩動物公園だより】日本の夏が苦手だった!「レッサーパンダ」のすずみ方とは?

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今月の動物 : レッサーパンダ

学名 : Ailurus fulgens
生息地:中国南西部、インド東北部
食肉目 レッサーパンダ科

アジアの山岳にすむ動物

ゴールデンターキン
学名:Budorcas taxicolor bedfordi
偶蹄目 ウシ科

ユキヒョウ
学名:Uncia uncia
食肉目 ネコ科

日本の夏は苦手!?

レッサーパンダは野生では中国南西部、インド東北部の高地の森林にすんでいます。冷涼な環境で生きるため、体は密に生えた毛でおおわれています。足の裏にも毛が生えており、雪が降ってもすべりにくく活発に活動することができます。このように冬の間、体を守ってくれていた毛は、春先から初夏にかけてぬけ、生え変わります。換毛期と呼ばれるこの時期は、いつもとちがい、ほっそりしたレッサーパンダが見られます。毛が生えそろうころ、日本では高温多湿の夏をむかえます。多摩動物公園では、暑さが苦手なレッサーパンダのため、室内に空調を効かせ、運動場と出入り自由にしたり、運動場の木陰で休めるようにしたりしています。

日本では多くの動物園で見られるレッサーパンダですが、実は絶滅危惧種です。野生での生息数は2500~1万頭と推定されています。

夏:顔周りもほっそりして耳が大きく見えます

冬:ふっくらした尾を身体に巻き付け暖を取ります

9月20日は「レッサーパンダデー」

減少の理由は、生息地の分断化や森林伐採、密猟などです。国際的な保全団体「Red Panda Network」では、毎年9月第3土曜日を国際レッサーパンダデーとし 、レッサーパンダ保護のため、生息地に住む人への環境教育や、森林再生活動など幅広く活動しています。世界中の動物園などでも、レッサーパンダのことをよりくわしく知ってもらう活動を行っています。

たまニュース

インドサイの子ども「デコポン」が1才に!

昨年、多摩動物公園では50年ぶりに生まれたインドサイの子ども「デコポン」(メス)が9月3日で1才になります。お母さんの「ゴポン」に比べるとまだ小さいですが、ゴポンと同じ草やペレットも食べるようになり、すくすく成長しています。
成長中の「デコポン」を見に、ぜひ多摩動物公園に遊びに来てください。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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