【エコチル特集】5Rを知ってごみを減らそう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
特集
2025.07.14

【エコチル特集】5Rを知ってごみを減らそう!

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ごみを減らすにはどうしたらいいんだろう? 上田市では、3Rに2つのRを加えた「5R」を進めているよ。今回は「5R」を知って、ごみを減らす取り組みを始めよう。

ごみを減らす量はなす1本分

暮らしから出たごみの多くは燃やされたり、細かくくだかれたりして、最後には処分場にうめ立てられているよ。この最終処分場が23〜24年後にいっぱいになるかもしれないといわれているんだ(※1)。そうならないために、私たちの暮らしから出るごみを減らすことが大切だよ。

長野県のごみ削減の取り組みは、日本でもトップレベルって知ってる? 長野県は1人1日あたりのごみ排出量が、令和5年度は全国で4番目に少なく、令和2年度までは、6年連続で1位(※2)だったよ。

上田市でも、家庭から出るごみの量は約3100tが削減(令和元年度と令和5年度の比較)されていて、1人ひとりの意識や実践が進んでいることが分かるね。さらに上田市は、令和9年度までに1人1日当たりのごみ排出量664gを目標にしていて、あと、なす1本分(令和3年度比85g)のごみを減らす必要があるんだよ(図1)

(※1)引用:環境省「令和6年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」
(※2)引用:環境省「一般廃棄物処理事業実態調査」

[図1]
上田市ごみ排出量の推移

5Rって何?

ごみを減らすポイントになるのが、5R。5Rとは、ごみを減らす(Reduce)、くり返し使う(Reuse)、再生して利用する(Recycle)の3Rに、ごみになるものを断る(Refuse)と修理して使う(Repair)を加えたものとしているよ(図2)。なかでも「ごみを減らす」、「くり返し使う」取り組みは、ごみを発生させないことから優先したい取り組みだよ。

さらに、企業(事業者)と市民、行政が協力した取り組みも必要になってくるんだ。上田市では使用された紙おむつをペレット燃料などにリサイクルする取り組みを民間企業とともにスタート。燃やすごみを減らすと、燃やすためのエネルギーが少なくてすむし、CO₂を減らせて地球温暖化にも貢献できるよ。みんなも普段の生活でごみを出さないためにできることがないか、下記を参考にして考えてみよう。

[図2]
ごみを減らすポイント「5R」

Refuse(リフューズ)
ごみになるものを断る
マイバッグを持参してレジぶくろは断る
包装や使い捨てストローやスプーンなど不要な物は断る

[重要]
Reduce(リデュース)
ごみの排出量を減らす
使い捨てよりもつめかえ商品を選ぶ
食べ残しなど本来食べられるのに捨ててしまう食品ロスをなくす

[重要]
Reuse(リユース)
くり返し使う
マイバッグ、マイボトルなど、くり返し使う
リユースショップやフリーマーケットを利用する

Repair(リペア)
修理して使う
こわれたおもちゃを直して使う
ズボンが破れたら、穴をぬってはく

Recycle(リサイクル)
ごみを資源として再び使う
ごみは分別ルールを守る
リサイクル製品を選ぶ

燃やせるごみを削減!
紙おむつをペレット燃料にリサイクルする取り組み

使用された紙おむつをペレット燃料などに変える取り組みを、上田市の小柳産業株式会社が開始したよ。今年1月からテストプラントで試験をスタートしているんだ。上田市は、補助金を出したり、保育施設から集めた使用済み紙おむつを無償提供したりしてこの取り組みを支援。可燃ごみの減量を目指しているよ。

ごみを減らすために私たちができること

生ごみは水を切ろう
食べ切れる分をお皿にもろう
ごみは正しく分別しよう
生ごみは堆肥にしよう
お店ではたなの手前から商品を選ぼう
過剰包装を断り、つめかえ商品を優先して購入しよう


監修
上田市廃棄物対策課
上田市ごみ減量企画室
上田地域振興局環境課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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