【エコチル特集】行ってみよう!南アルプスユネスコエコパーク|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2025.07.07

【エコチル特集】行ってみよう!南アルプスユネスコエコパーク

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みんなは、南アルプスユネスコエコパークって聞いたことはあるかな? 静岡市にある南アルプスユネスコエコパークについて、ここでいっしょに学んでいこう!

自然と人間たちが共生する場所

ユネスコエコパークは、国連の専門機関であるユネスコが自然と人間社会の共生を目的として開始した取り組みで、自然や文化を大切に守りながら、みんながずっといっしょに暮らしていくことを目指すよ。ちょっと難しいけれど、「保存機能(生物多様性の保全)」、「学術的研究支援(科学的な調査や教育を支援)」、「経済と社会の発展(自然と調和した持続可能な地域発展)」という3つの機能があるんだ。

図1にあるように、「核心地域=そこだけにしかすめない動物や植物がいる、一番大切な自然が残っている所」、「緩衝地域=自然の中で楽しんだり、勉強したり、自然について調べたりする所」、「移行地域=人が暮らしながら自然のめぐみを受けられる、歴史や文化がたくさん残っている所」という3つの地域からユネスコエコパークは成り立っているよ。

[図1]
ユネスコエコパークの3つの地域

ここだけに生息する生き物たちを守ろう

みんなが暮らす静岡市に、南アルプスユネスコエコパークがあることを知っているかな? 静岡県、山梨県、長野県の10の市町村に広がっていて、人々が暮らす標高700mほどの地域から、大自然が広がる3000m以上の南アルプスまでと、とても広いんだ。高い山には、そこにしか生息していない生き物たちが生息しているよ。

表1を見てみよう。国の天然記念物に指定されているライチョウがすむのは、標高2200m以上の高山。ライチョウの生息数は、1980年代には3000羽といわれていたけれど、2000年代は2000羽弱に減っているといわれているよ。二ホンジカがライチョウのえさである高山植物を食べてしまうこと、気候変動によりライチョウの生息環境が変わったことなどが減少の理由なんだ。

ライチョウの他にも、南アルプスユネスコエコパークにはたくさんの生き物が暮らしているよ。そんな生き物たちを守るために、私たちは登山マナーを守り、地球温暖化を防ぐ活動を心がけていきたいね。

[表1]
ライチョウってどんな鳥?

南アルプスユネスコエコパークに生息する生き物たち

ライチョウ以外にも、いろいろな動物を見ることができるよ。大切な自然を守っていきたいね。

[ヤマトイワナ]
サケ科の魚で全長35cm以上に達することもあるよ。中部地方の太平洋側や近畿地方の一部の河川に生息しているよ。

[ホンドオコジョ]
イタチの仲間で、かわいらしい姿から、「山の妖精」と呼ばれているよ。季節によって体の毛の色が変わるよ。

[アカイシサンショウウオ]
静岡県と長野県にまたがる赤石山脈に生息している希少なサンショウウオだよ。

ふじのくに地球環境史ミュージアム 岡宮久規

南アルプスユネスコエコパークミュージアム
2025年7月12日(土)オープン予定!

南アルプスの自然環境や雄大さ、地域の歴史や文化を発信する場所として、南アルプスエコパークミュージアムがオープンするよ!

パネル展示や模型などを用いて、南アルプス、井川地区での文化・地域・自然について学べるんだ。

7月12日(土)にオープニングイベントを予定しているよ。くわしくは、静岡市HPをチェックしてね!

>>> くわしくはこちら

南アルプスの森づくりツアー

これまで南アルプスの森でドングリを集めて、苗木に育ててきたよ。今年も、その苗木を南アルプスに植樹するんだ。静岡市環境共生課では、いっしょに植えてくれる仲間を探しているよ。募集は9月ごろから静岡市HPにて開始予定!おうちの人といっしょに参加してね!


監修:静岡市 環境局 環境共生課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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