
目次 [非表示]
6月になると、だんだん暑くなってくるよね。これからの季節、特に気を付けたいのが熱中症だよ。今回は、熱中症のことをしっかり学んで、地球にもやさしいエコな熱中症対策について考えてみよう!
熱中症になるのは真夏だけじゃない!
暑くなり始めると、「熱中症に気を付けて」ってよく言われるよね。みんなは熱中症ってどんな症状か知っているかな。熱中症は、暑い日やじめじめした日に、体の中の水分や塩分のバランスがくずれたり、体温の調節がうまくできなくなったりして、体温が上がったり、めまいやけいれん、頭痛などさまざまな症状を起こすよ。重症になると命に関わる危険もあるんだ。
暑い日に日光に当たり続けたり、真夏の暑い中で運動をしたりすると熱中症になるイメージがあるかもしれないけれど、実はそれだけではないんだ。昨年は全国で、5月に2799人、6月に7275人の人が熱中症で救急搬送されているよ。さらに7月は43195人! いつ、だれがなってもおかしくないし、特に6月から7月の梅雨の合間に急に気温が上がるときなど、体が暑さに慣れていないときにかかりやすいんだ。
熱中症対策は地球にやさしくない?
じゃあ、熱中症にかからないようにするにはどうしたら良いんだろう。エアコンを低い温度にして、ずっと冷えた部屋にいる? でもそれは地球にやさしくない上に効果的じゃないし、お出かけできないとみんなも楽しくないよね。
そこで役に立つのが「暑さ指数」や「熱中症警戒アラート」! みんなもテレビや学校で聞いたことがあるんじゃないかな。この2つをよく知ってしっかり活用すれば、部屋をキンキンに冷やしてこもらなくても大丈夫! とても効果的に熱中症を予防することができるよ。それに、お出かけ中に暑くなったらすずめる「クールオアシス」という場所も大阪にはたくさんあるんだ。
熱中症に関する知識や情報をしっかり持って、地球にやさしい熱中症対策をして、楽しく元気に暑い夏を乗りこえよう。
熱中症を防ぐための
熱中症を防ぐための
2大キーワード
[暑さ指数]
気温だけじゃない!
人間の熱バランスに影響の大きい、「気温」「湿度」「ふくしゃ熱※」の3つを取り入れた温度を表しているよ。熱中症の危険度を判断する数値として環境省が情報を出しているんだ。
※日ざしを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱のこと。温度が高い物からはたくさん出るよ。
[熱中症警戒アラート]
暑さ対策に欠かせない!
熱中症の危険性が特に高くなる、暑さ指数が33以上になると予測されたときに、環境省と気象庁が「熱中症警戒アラート」を出して、注意を呼びかけるんだ。また、都道府県単位で、暑さ指数が35以上になると予測される日の前日の14時に、さらに一段上の「熱中症特別警戒アラート」が出されるよ。
エコな熱中症対策をするためには欠かせない!
「暑さから身を守る3つの習 慣」を知ろう
暑さ対策にエアコンや水は欠かせないよね。でも、正しい知識を身に付けて、暑さに負けない体づくりができていれば、無駄を減らすことができるよ。本格的に暑くなる前から始めてみよう!
[気づく]
~暑さを知らせる情報を活用しよう~
まずは危険な暑さに気づくのが大切! 上で紹介した「暑さ指数」や「熱中症警戒アラート」を活用しよう。
暑さ指数メール配信サービスや環境省のLINEアプリを使った情報配信など、暑さの危険を知らせてくれる無料のサービスがあるよ。
>>> 登録方法などくわしくはこちら
[備える]
~暑さに強い体づくりをしよう~
体が暑さに慣れていない時期に急に気温が上がると、熱中症の危険が高まるんだ。暑さに負けない体にするためには、本格的に暑くなる前の時期から、運動をしたりお風呂に入ったりして、汗をかいて体を暑さに
慣れさせよう。
[すずむ]
~暑さをしのぐエアコンを利用しよう~
気温や湿度が高い日には、部屋の中にいても熱中症になることがあるよ。自分の感覚だけにたよらずに、エアコンを適切に使って、必ず部屋の温度や湿度を確認してから、エアコンの温度を調節しよう。お出かけのときも無理せずに、すずしい場所で休憩しよう。
ガマンはしないで効果的に対策しよう!
地球にやさしい熱中症対策ガイド
環境のことを考えるのはとても大切だけど、暑さをがまんするのは危険!エアコンやグッズを効果的に使えば、エネルギーも資源も無駄にしないで快適に過ごすことができるんだ。
【エアコンを上手に使おう】
エアコンの風向きは「上向き」、風量は「自動」、温度は寒いと感じないくらいに。暑いときは温度を下げ過ぎずに風量を上げよう。さらにサーキュレーターをいっしょに使うのがベスト! エアコンの下に置いて、上向きにすると効果的だよ。
【グリーンカーテンを作ろう】
窓辺にグリーンカーテンを作ると強い日差しが入りにくくなるから、部屋の温度が上がるのを防ぐことができるよ。サンシェードや遮熱シートも効果的だよ。
【冷却グッズを活用しよう】
首まわりを冷やすと効果的に体を冷やせるから、ネックリングや冷却タオルがおすすめ! 他にも保冷剤、冷却シート、冷却スプレーなども便利だよ。
【日傘をさそう】
日傘を使うと、頭に直接当たる日光の量を減らせるよ。日傘を使うと、暑さ指数を1~3℃くらい下げられる効果もあるんだ。日傘をさせないときは、帽子をかぶるのも効果的!
【しっかり食べてしっかりねよう】
きちんと栄養を取って、丈夫な体をつくるのも大切! さらに十分な睡眠も欠かせないよ。熱がこもりにくいパジャマやシーツ、エアコン、扇風機を上手に使って快適にぐっすりねむれるようにしようね。
【水分と塩分をしっかりとろう】
水は1回にたくさん飲むんじゃなくて、1時間ごとにコップ1ぱい分を意識して飲むと効果的だよ。スポーツドリンクや塩あめ、塩こんぶなど、水分といっしょに塩分もとろう。
【クールオアシスを活用しよう】
5月から9月までの間、大阪府内のお店や施設が「暑さをしのげるすずしい空間(クールオアシス)」を提供してくれているんだ。お出かけして暑くなったら、しんどくなる前に15分くらいを目安にすずませてもらおう。
>>> くわしくはこちら
もっとくわしく熱中症について知りたい!という人はこちら
>>> 「大阪府暑さ対策情報ポータルサイト」
監修:大阪府環境農林水産部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。