【マリンピア日本海だより】特徴的な卵のう「クロサンショウウオ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2025.05.12

【マリンピア日本海だより】特徴的な卵のう「クロサンショウウオ」

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今月のどうぶつ:クロサンショウウオ

学名:Hynobius nigrescens
有尾目 サンショウウオ科
生息地:東北地方、中部地方、佐渡島など

はんしょく期のメス(上)とオス(下)

特徴的な卵のう

クロサンショウウオは日本に生息する28種のサンショウウオの1つで、日本の固有種です。全長12~18㎝になるクロサンショウウオは、よく似ているトウホクサンショウウオより大きくて、色も暗めの褐色または緑がかった黒褐色などと、黒みのある色が特徴です。

クロサンショウウオが他の種とちがうところはもう1つあります。それは、白くてアケビの実のような形の卵のうです。卵のうは、卵を包むふくろのようなもので、ゼリーのような性質です。生まれた幼生がそのゼリーを食べることがありますが、栄養は無いようです。

卵のうとそのまわりで縄張りを作るオス

かくれるのが得意

1頭のメスが1対の卵のうを産卵します。2月~4月のはんしょく期の間に森林に近くて、水深があって、流れがないぬまや池などに行けば、クロサンショウウオの卵のうをたくさん見つけることができるかもしれません。しかし、クロサンショウウオを見つけるのは、もう少し難しいです。

新潟県ではクロサンショウウオが準絶滅危惧種に選定されています。平地から2000m級の高山に生息することもありますが、日中は落葉、倒木、石などの下にかくれています。マリンピア日本海の育成室で展示している個体も、かくれ場所の下にひそんでいることが多いです。もし見えたら、ラッキーですね!

かくれていなくても、見つけにくい

マリンピアニュース

世界カワウソの日

毎年5月の最終水曜日がカワウソの保全を呼びかける「世界カワウソの日」だと知っていましたか? マリンピア日本海では、この日にちなんで、5月24日(土)~25日(日)にカワウソ類の生態や野生の生息状況などについて解説パネルなどで紹介するイベントを開催します。この機会に、カワウソの世界により深く飛びこんでみませんか?


写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海

協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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