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毎日の生活から出るごみを減らし、 資源として活用することは、環境に優しい持続可能な社会につながります。私たちが日常生活で取り組める「3R」について、いっしょに考えてみましょう。
海がプラスチックごみでいっぱいに!?
みなさんは、大量のプラスチックごみが海に流れ出して、生態系に影響をあたえる「海洋プラスチック問題」について知っていますか? 不法投棄やポイ捨てされたプラスチックごみが、海に流れこみ、やがてマイクロプラスチックという小さなつぶになって、いつまでも海にたまっています。
2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量をこえるとの予測もされており、近年プラスチックごみを減らそうという取り組みが、世界中で行われています。プラスチックは食料品の包装などに使われていますが、「使い切り」の物が多く、使用後は捨てられる物がほとんどです。私たちの家庭から出るごみの容積のおよそ「半分」がプラスチックごみといわれています。
「3R」まずはごみを減らすことから始めよう!
「3R」は、ごみ自体を減らし、なるべく物をくり返し使い、ごみを分けて資源として回収することで、環境にあたえる影響をできるだけ減らして、限りある資源を有効に活用する取り組みです。「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の3つのRの中で、一番大切なのが「リデュース(Reduce)」=ごみを減らすことです。
プラスチックごみを減らすために、みなさんにもすぐにできることがあります。買い物にはマイバッグを持参する、ペットボトルの飲料水は買わずに水筒を使う、プラスチック製のスプーンやフォークは受け取らないなど、日々の生活ですぐに実践できます。
プラスチックごみだけではなく、私たちの生活からは生ごみや紙類などたくさんのごみが出ています。ごみ全体を減らすことは、地球環境や資源の保護につながります。燃やすごみが減れば、CO₂の排出量も減り、地球温暖化防止になります。図1では、3Rの取り組み方を紹介します。ごみ全体を減らすために、日々できることから行動しましょう。
【図1】
「3R」に 取り組もう!
1.Reduce
ごみを減らす
●レジ袋をもらわず、マイバッグを使って買い物をする
●必要の無い物は買わない、もらわない
●残さず食べる、食べ切れる分だけ買う、作る
●ペットボトルではなく水筒を使う
●つめかえ容器や簡易包装の商品を選ぶ
●あまり使わない物はレンタルなどを利用する
2.Reuse
物をくり返し使う
●リユースショップやフリーマーケットを利用する
●古着を回収拠点に出す
●こわれてもすぐに捨てずに、修理をして長く使う
●要らなくなった物を必要としている人にゆずる
●リターナブル容器の商品を選び、使用後は回収店舗に持って行く
●不要になった物で工作を楽しむ
3.Recycle
使い終わった物を資源として 再び利用する
●ペットボトル、かん、雑紙、容器包装プラスチックなどは、正しく分別する
●小型家電は回収ボックスや回収拠点に出す
●新聞、雑誌、ダンボールなどは、集団資源回収を利用する
●コンポストで生ごみをたい肥にして利用する
環境に優しい商品を選ぼう!!
商品を買うときは、包装や表示などをよく見て、環境を考えて作られた素材や物を選ぼう。
原材料に再生素材が使用されている物
オーガニックコットン
化学肥料や農薬にたよらずに育てられた綿(コットン)
環境ラベルが付いた物
[グリーンマーク]
原料に古紙を規定の割合以上利用している商品
[再生紙使用マーク]
古紙パルプ配合率100%再生紙を使用している商品
[牛乳パック再利用マーク]
使用済み牛乳パックを原料として使用している商品
北海道認定
リサイクル製品クイズ
北海道では、一定の基準を満たすリサイクル製品を「北海道認定リサイクル製品」 として認定しています。以下の「北海道認定リサイクル製品」は、それぞれ何から生まれ変わった物か、考えてみましょう!
※答えはこの下にあります。
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【リサイクル製品クイズの答え】①D ②C ③B ④A ⑤E
監修:北海道環境生活部環境保全局 循環型社会推進課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。