【城山動物園だより】二ホンリス|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2021.12.13

【城山動物園だより】二ホンリス

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ニホンリス

 

学名:Sciurus lis
げっ歯目リス科
生息地:本州、四国、九州

特徴:日本の在来種のリス。日本に生息する リスの中で最も数が多い。

ニホンリスの巣作り

「リス」は冬眠するというイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、冬眠するリスは「シマリス」のみ。日本の固有種で冬眠するリスは「エゾシマリス」しかいません。では、ニホンリスはどのように冬をこすのでしょうか?

ニホンリスは木の皮を上手に、ていねいにはいで、ふわふわの暖かい布団を作ってから冬をこします。また、他の動物に比べ、縄張り意識が低いニホンリスは、1つの巣穴に2~3びきで入ることもあるため、より暖かいのです。


せっせと巣作りのため木の皮で暖かい布団を作るニホンリス

ニホンリスの冬支度

冬に向けて忙しいニホンリスたちには、冬の間の食料も大切な準備の1つです。木の実や果実、虫などのえさも、冬の間は手に入らなくなるので、秋になると食べ物を多く食べたり、かくしたりして準備をします。

リスがえさをかくす場所は2つあります。1つは地面、土をほって食べ物を入れて、うめます。もう1つは木の枝と枝の間です。木に登って、えさが落ちないよう枝にはさみます。しかし、ニホンリスたちは、どこにうめたのかを忘れてしまうことがあります。さらに、木の枝にはさんだえさも、風や雨雪にさらされて、落ちてしまうこともあるのです。

でも、その忘れられた木の実たちが他の動物に食べられることなく、春をむかえると、そこから芽が出て、月日が経てば立派な木になります。その木になった実は、またリスたち、リス以外の動物たちのえさにもなるのです。こうしてニホンリスは森の中で役目を果たしています。


冬支度にと木の実を運ぶニホンリス

じょうやまニュース

来年の干支にちなんだ動物がお目見えします

12月になると動物園では、「干支」が話題になります。来年の干支である「寅」にちなんだ「タイガーサラマンダー」という動物の展示をしています。「寅山椒魚(トラサンショウウオ)」とも呼べるでしょうか。タイガーサラマンダーは北米大陸にすむ有尾目という体長30㎝程のカエルの仲間です。愛嬌のあるかわいい顔をしています。ぜひ、本物を見に来てください。


写真提供:城山動物園

長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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エコチル編集部

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