【長野市城山動物園だより】ワラの巣で資源の再利用「ベニイロフラミンゴ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2024.04.09

【長野市城山動物園だより】ワラの巣で資源の再利用「ベニイロフラミンゴ」

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今月のどうぶつ : ベニイロフラミンゴ

学名:Phoenicopterus ruber
フラミンゴ目 フラミンゴ科
生息地:カリブ海沿岸(北アメリカフロリダ半島から南アメリカ北部)


地面に小高く盛り上がった「つか」(写真の左奥)が、フラミンゴの巣

フラミンゴを見分けよう

フラミンゴは主に熱帯に生息する水鳥で、5種類に分けられます。羽の色やくちばし、大きさなど種類によって見た目にちがいがあります。現在、城山動物園では、ベニイロフラミンゴとチリーフラミンゴの2種類を飼っています。ベニイロフラミンゴは羽の色がこい赤色で、体が大きく首や足は細長いです。一方、チリーフラミンゴはうすいピンク色でベニイロフラミンゴと比べて首や足が短く、ひとまわり小さい体をしています。城山動物園に来たときは、この特徴に注目して、見分けてみてくださいね。


曲がっているところが、足首

ワラの巣で資源の再利用

フラミンゴは群れで生活する動物です。春が近づき繁殖期をむかえると、オスとメスが求愛する「ディスプレイ行動」の他、巣作りする姿も見られます。鳥といえば木の上におわん型の巣を作るイメージが強いかもしれませんが、フラミンゴはちがいます。地面に直接どろや小石を盛り、小高く盛り上がった「つか」のような巣を作るのです。基本的にはフラミンゴ自らが、くちばしを使い巣を作るのですが、城山動物園では人が代わりに巣を作ることがあります。そのときは、農家さんが使わなくなったワラを細かく混ぜて巣がくずれにくくなるように再利用しています。資源を再利用しながらフラミンゴも快適に巣の上で過ごせる工夫が、園内にかくされています。

城山動物園のフラミンゴたちも、暖かくなるにつれディスプレイ行動などでにぎやかになっていきます。順調にペアができれば、フラミンゴの子どもや子育てシーンが見られるかもしれません。


敬礼のディスプレイ行動

じょうやまニュース

動物園で桜も楽しもう

城山動物園は桜で有名な場所で、145本の桜が植えられています。4月には動物たちと桜のきれいな姿が見られます。中には、散った桜の花びらを一生懸命食べている動物たちも。

散り始めると、池にうかぶ桜の花びらもとてもきれいです。1年に一度しかない動物と桜の光景を、ぜひ見に来てください!


写真提供/長野市城山動物園

協力・監修/長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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