【埼玉県こども動物自然公園だより】かわいい！のあとに、ぜひ観察を「レッサーパンダ」

レッサーパンダ

学名：Ailurus fulgens
食肉目　レッサーパンダ科
生息地：ブータン、中国南部、ネパール、インド北部、ミャンマー

9月17日（土）は国際レッサーパンダデー

毎年9月の第3土曜日は、レッドパンダネットワークが定めた国際レッサーパンダデー。当園でもレッサーパンダの保全について紹介する活動しています。

かわいい！のあとに観察を

みなさんは動物を見てどんな感想をいだきますか？「かわいい」など第一印象で終わっていませんか？　ぜひ、「かわいい」だけではなく、もっと観察して、意外な特徴などを発見してみてください。

たとえばレッサーパンダ。とても愛くるしい顔で、１つ１つの仕草や、たまに行うあごをのばしてねている姿などを見ると、自分もとてもかわいいと感じます。一方で、レッサーパンダは展示場に出ると、するどいツメを木に引っかけ、さらに足の裏にもびっしり生えている毛がすべり止めとなるため、上手に木登りすることができる姿が見られます。

また、食べ物は主に竹の葉ですが、食肉目のレッサーパンダはするどい歯を持っています。するどいツメや歯を持っているため、誤ってツメで引っかかれたりかまれたりしてしまうと大ケガにつながってしまうことがあります。

木登りに欠かせないとがったツメ

野生での現状も学んでみよう

このように「かわいい」とよく言われるレッサーパンダにも意外な特徴や一面があったりします。もしみなさんも動物園で動物を見て「かわいい」と興味をいだいたら、それをきっかけにしてよく観察してみたり、気軽に飼育係に聞いてみたりしてください。動物への「かわいい」から始まって、「かわいい」以外のことも知り、さらにそこから野生での現状などもわかるようになれば、それは動物を未来につなげる力になるはずです。

高い木も楽々登ります