【エコチル特集】どんな問題があるの?外来生物について考えてみよう|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
特集
2024.03.11

【エコチル特集】どんな問題があるの?外来生物について考えてみよう

目次 [非表示]

私たちの身近にはたくさんの「外来生物」がいるよ。今、この外来生物がいろいろな問題を引き起こしているんだ。今回は外来生物とその中でも特に影響の大きい「特定外来生物」について、いっしょに考えてみよう。

外来生物って?

外来生物とは、もともとその地域にすんでいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入って来た生き物のこと。例えば、四葉のクローバーでなじみのあるシロツメクサや、アメリカザリガニは外国から持ちこまれた外来生物なんだよ。日本には、外来生物は2000種以上いるといわれている。この一部が、もともとある生態系や人に悪い影響をおよぼす問題が起きているんだ。

それぞれの地域には、さまざまな生き物が関わり合い生きている「生態系」が成り立っているよ。外来生物が地域に入りこむと、もともとそこにすんでいる生き物を食べたり、すむ場所をうばったりして、その地域で成り立っていた生態系のバランスをくずしてしまうんだ。また、人にかみついたり、農作物を食べてしまったりする深刻な問題も起きているよ。

どうやって持ちこまれるの?

外来生物は、ペットや農作物、家畜として持ちこまれる他、海外からの荷物にまぎれこんで知らないうちにやって来ることもあるよ。例えばアライグマは、ペットとして国内に持ちこまれた外来生物。飼育が難しいなどの理由で野外に放されたものが野生化したんだ。アライグマのように、特に大きな問題を引き起こす外来生物を「特定外来生物」と呼んでいるよ。

長野県の豊かな自然を守り、これ以上、外来生物を増やさないためにどうしたらいいのか、次を参考にしながら考えてみよう。

ちがいを知ろう!
外来生物と特定外来生物

外来生物


もともとその地域にいなかったけど、人間の活動などによって、他の地域から持ちこまれた生き物。

特定外来生物


外来生物の内、地域の自然環境に大きな影響をあたえたり、農作物に被害をあたえたりするものとして法律で指定されている生き物。

被害を防ぐため、飼養・栽培・保管・運搬・譲渡などは禁止されているよ。

特定外来生物に指定されているのは、159種類(※1)
そのうち、長野県内では24種類(※2)が確認されている。

※1 環境省HP(2023年9月時点)
※2 長野県環境部「長野県版 外来種対策 ハンドブック」(2019年12月時点)

どんな問題を引き起こすの?

一部の外来生物(特定外来生物)は、次のような影響をあたえるよ。

生態系への影響


外来生物がその地域にすんでいる生き物を食べたり、すむ場所をうばったりして、生き物を絶滅させ、生態系のバランスがくずれてしまう

人の命や健康への影響


毒を持っている外来生物にかまれたり、さされたりする危険がある

農作物への影響

畑をふみあらしたり、作物を食べてしまったりする外来生物がいて、農業や漁業に悪い影響をおよぼすことがある

参考:環境省「しってるかな?外来生物」

気を付けよう!
長野県で発見されている特定外来生物

外来生物の中でも特に大きな影響をおよぼす「特定外来生物」。ここでは、長野県で確認されている特定外来生物の中から、4つを紹介するよ。

アライグマ
原産地域:北アメリカ〜中央アメリカ

引き起こす被害

● 生態系への影響
・タヌキやキツネなど生態が似た動物との競合、駆逐
・小鳥、サンショウウオやカメなどを食べる

● 農作物への被害
・畑の作物を食べ、全国での年間被害額は3億円以上におよぶ

● 健康への被害
・アライグマ回虫症や狂犬病などの人への感染のおそれ

ウチダザリガニ
原産地域:アメリカ北西部

引き起こす被害

● 生態系への影響
・さまざまな小動物を食べる
・水草を切って減少させる

● 漁業への被害
・魚の卵を食べ、商品になる魚が繁殖できない

アレチウリ
原産地域:北アメリカ

引き起こす被害

● 生態系への影響
・つるをのばして他の植物にかぶさり、成長をさまたげる
・河川敷の固有の在来植物の減少を招く

● 農作物への被害
・畑地の農作物にかぶさり、作物が育ちにくくなる

ブルーギル
原産地域:北アメリカ東部

引き起こす被害

● 生態系への影響
・食性の幅が広く、さまざまな水生生物を食べる

● 漁業への被害
・商品としての魚を食べてしまう
・あみにブルーギルばかりが入り、商品になる魚をとることができない

引用:ウチダザリガニ画像:長野県環境部 リーフレット「特定外来生物の拡大を防ぐために」 その他:長野県環境部「長野県版 外来種対策 ハンドブック」

私たちにできることって何だろう?

外来生物の被害を防ぎ、これ以上増やさないために、できることを知ろう。

● 入れない!

もともとすんでいる場所以外に、持ちこまないようにしよう。海外に行ったときには、生き物を持ち帰らないようにしよう。

● 捨てない!

外来生物を飼っている場合は、自然の中ににがしたり捨てたりしないようにしよう。特定外来生物は原則として飼育禁止だよ。

 ● 拡げない!

外来生物を、運んだり、移動させたりして、他の地域に拡げないようにしよう。

もし特定外来生物を見つけたら、すぐにおうちの人に教えよう。

もっと調べてみよう!

外来生物のことをもっとくわしく知りたくなったら、「長野県版 外来種対策 ハンドブック」を活用しよう。特に取り組みが必要な30種類の外来生物がのっているよ。

>>>長野県ホームページを見てみよう


監修元:上田地域振興局環境課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3