【橿原市昆虫館だより】キラキラかがやく、美しい体の色「ニジイロクワガタ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2024.03.11

【橿原市昆虫館だより】キラキラかがやく、美しい体の色「ニジイロクワガタ」

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今月のどうぶつ:ニジイロクワガタ

学名:Phalacrognathus muelleri
クワガタムシ科
生息地:オーストラリア北部、ニューギニア島南部

オス(左)とメス(右)

キラキラかがやく、美しい体の色

ニジジイロクワガタは、世界一美しいクワガタといわれることもあるくらい、とても美しいクワガタです。体の色は、緑と赤の金属光沢が目立つクリスマスカラー。英名にも、にじという意味のrainbowが付いています。

特徴的なのが、上に反り返っている大あご。この形状は、けんかをする際に下からすくい上げる戦法に適しています。でも、他のクワガタと異なり、大あごに突起が少ないため、はさまれてもあまり痛くはありません

お腹側もキラキラ

成虫は、通年で展示しています

ニジイロクワガタの生息地は、オーストラリアやニューギニア島です。小型種のクワガタが多いオーストラリアでは、最大のクワガタになります。

卵から成虫になるまでの期間は、8カ月から10カ月ほど。成虫の寿命は、1年程度です。昆虫館では、生まれてすぐの幼虫は昆虫マットで育てています。そして、成長してきたら菌糸ビンに移動します。菌糸ビンには、キノコ菌とおが粉が入っています。キノコ菌によって分解されたおが粉を幼虫が食べることで、栄養を吸収して大きく育てることができます。成虫は通年で展示していますので、ぜひ本物のかがやきをご覧ください。

菌糸ビンで育てている幼虫

かしはらしニュース

企画展「ハネがあれする これもする!」~昆虫の翅~ 開催中

飛べるように進化することで、大きく繁栄した昆虫たち。今回の企画展では、はねに焦点を当て、飛ぶだけでないさまざまな機能を紹介しています。チョウのはねでえがかれた絵画や、かたいはねを持つ生きたクロカタゾウムシも展示。令和6年4月21日(日)まで開催していますので、ぜひおこしください。


写真提供:橿原市昆虫館

協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html

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