【相模川ふれあい科学館だより】小型で愛らしいハリセンボンの仲間「メイタイシガキフグ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
相模原
動物園だより
2024.02.05

【相模川ふれあい科学館だより】小型で愛らしいハリセンボンの仲間「メイタイシガキフグ」

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今月のいきもの : メイタイシガキフグ

学名:Cyclichthys orbicularis
フグ目 ハリセンボン科
生息地:インド洋〜西太平洋の熱帯・温帯域
日本でも佐渡島・伊豆半島以南で少数確認例あり

通常の館内展示では見られない! 冬季特別企画展[開催中/3月3日(日)まで]限定展示の魚です。

小型で愛らしいハリセンボンの仲間

メイタイシガキフグはハリセンボンの仲間で、体長15㎝ほどの海水魚です。全身に短いトゲがあり、危険を感じると水を飲みこんで体を大きくふくらませます。トゲトゲのボールのようになることで、外敵から身を守っているのです。ハリセンボンとのちがいは、トゲを折りたためないこと。ハリセンボンのトゲは、ふだんは折りたたまれていますが、メイタイシガキフグのトゲは常に立ったままです。

生息環境は温かい海で、沿岸など水深の浅い所。砂と小石が混ざった海底でよく見られ、海中の岩かげやサンゴしょうにすんでいることもあります。


まんまるな青い目がかわいい

飼育員イチオシポイントまんまるな目にも注目!

魚の目は〝まんまる〟な見た目をしていますが、目の中にある水晶体(レンズ)もまんまるなんです。焼き魚などを食べたときに目から出てくる丸い玉が水晶体です。水の中にくらす生き物は水晶体がまんまるですが、空気を通して物を見ている私たちの目の中にあるものは凸レンズ型をしています。

魚の目は基本的に体の横にあって視野が広く、周囲を見わたすことができます。メイタイシガキフグも同じですが、えさやりのときなどは両目が前方向に向くため、もしかすると両目で立体的に見て距離を測っているのかもしれません。


冬季特別企画展で見てね!

さがみはらニュース

冬季特別企画展「いきものたちの目」

生き物たちは世界をどんなふうに見ているのでしょう?例えば、多くの鳥や魚はヒトより多くの色を見分け、イルカやクジラはモノクロの世界を見ています。そんな生き物たちの「目」と「見る能力」について、楽しく分かりやすく紹介します。

◆現在開催中!3月3日(日)まで
◆場所/多目的室1


写真提供・協力 ・ 監修/相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら

相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら

〒252-0246 神奈川県相模原市中央区水郷田名1-5-1
Tel.042-762-2110
https://sagamigawa-fureai.com

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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