【エコチル特集】住まいから地球温暖化に取り組もう｜地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア

テレビや冷蔵庫、冷暖房など、私たちはたくさんのエネルギーを使う暮らしをしているよね。今、地球温暖化を防ぐために、環境に優しい住まいを目指す取り組みが進んでいるよ。でも、地球に優しい住まいって何だろう？いっしょに見ていこう。

住まいで使うエネルギーを減らそう

今、世界中で地球温暖化が進み、洪水や干ばつなど深刻な影響が表れているよ。長野県でも平均気温が上がり続け、夏には熱中症になる人が増えるなど、人への健康被害も起きているんだ。地球温暖化の主な原因であるCO₂排出量のうち、日本では住まい（家庭部門）からの排出量が約15%（※1）をしめているよ。照明・家電、自動車、暖房の順にCO₂を排出していて（図1）、私たちが生活の中で使うエネルギーを減らせば、CO₂削減につながるんだ。

省エネのポイントは断熱

住まいでは、どんな取り組みが効果的なんだろう？図2のように、住まいの屋根やかべ、ゆか、窓などの開口部からは、熱が出たり入ったりしているよ。例えば冬の暖房時は、室内の熱が外へにげてしまうから、にげる熱が多ければ多いほど、室内は暖まりにくく、暖房にたくさんのエネルギーを使ってしまうんだ。取り組みのポイントは、断熱。

冬は室内の熱をにがさないように、夏は外から熱が入らないように、断熱することが大切なんだ。かべ、天井、ゆかなどに断熱材を入れたり、窓は断熱性を高めたりすることが必要だよ。中でも窓は、熱の半分以上が出入りする場所。窓を断熱すれば、約30%の省エネにつながるといわれるほどで（※2）、住まいの中でも、窓は断熱効果が一番大きいんだ。

断熱窓で夏も冬も快適に

みんなは、おうちの窓ガラスの枚数やフレームの素材を知っている？樹脂フレームの窓は、アルミフレームの窓に比べて熱の伝わり方が1／1400。さらに、複層の窓ガラスは単板ガラスと比べて、断熱効果が2倍なんだ。窓の断熱は、専門家によるリフォームだけではなく、自分で行う方法もあるよ。住まいの断熱性を高めると、夏でも冬でも、快適に過ごすことができるはず。図3を参考に、まずはおうちの窓をチェックすることから、始めてみよう。

※1　温室効果ガスインベントリオフィス「日本の部門別二酸化炭素排出量」2021年度
※2　長野県地球温暖化防止活動推進センター「【信州版】冬の省エネガイドブック」