【天王寺動物園だより】ヒョウのような体の模様が名前の由来「パンサーカメレオン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2024.02.05

【天王寺動物園だより】ヒョウのような体の模様が名前の由来「パンサーカメレオン」

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今月のどうぶつ:パンサーカメレオン

学名 :Furcifer pardalis
英名 :Panther chameleon
生息地:マダガスカル島北部/レユニオン
イグアナ下目 カメレオン科

木と同じ色に体の色を変える「パンサーカメレオン」

ヒョウのような体の模様が 名前の由来

天王寺動物園では「パンサーカメレオン」1頭を飼育・展示しています。パンサーカメレオンの名前にある「パンサー」は、体にネコ科のヒョウのような模様があることから付けられました。 大きさは、オスは50㎝、メスは30㎝ぐらいで、野生での食事は、昆虫などの節足動物やカエルなどの両生類を食べています。動物園で、生きたコオロギを展示室に入れると、体の2倍の長さがあるといわれている長い舌を使って、上手にコオロギをつかまえて食べています。

えさのコオロギ

体の色を変化させる「擬態」 舌が長いのも特徴的

カメレオンのもう1つの特徴は「擬態」です。擬態とは、体の色を周りの木や葉の色と同じように変化させたり、凶暴な動物に似せたりすることで、敵から身を守ることです。また、繁殖のためにオスが派手な色に変化させることもあります。 パンサーカメレオンは、のどがかわいたときに地上に降りて水たまりの水を飲むことはありません。なぜなら、動いている水だけしか水だと判断できないからです。水を飲ませるためには、水を点滴のように人工的に動かす必要があります。水分不足になると体調が悪くなりますので、飼育員がきりふきを使ってパンサーカメレオンの体をしめらせたり、えさに付いた水で少しでも水分補給ができるように、止まり木や葉に水をかけたりしています。

求愛のためにあざやかな 色に体の色を変えるオス

てんのうじニュース

フライシュマンアマガエルモドキ

天王寺動物園では、メキシコからエクアドルに広く分布しているフライシュマンアマガエルモドキ4匹を飼育・展示しています。体は半透明で、ねむると一段と透明になり、周りの風景にとけこんでしまいます。動物園に来たら葉と同化している姿を探してくださいね。


写真提供:天王寺動物園

協力・監修/天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/

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エコチル編集部

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