【日立市かみね動物園だより】長いつめで穴をほります「アメリカビーバー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2023.11.13

【日立市かみね動物園だより】長いつめで穴をほります「アメリカビーバー」

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今月のどうぶつ:アメリカビーバー

学名: Castor canadensis
齧歯目 ビーバー科
生息地:カナダ、アメリカ、メキシコの一部など北アメリカ


当園では父・コウコウ、母・希、双子(あやめ、あんず)の4頭のビーバーを飼育しています。

長いつめで穴をほります

北アメリカ原産では最大の齧歯類です。大人の大きさは11〜32㎏程度で平均20㎏ほど。パドル・フィンのような大きく平らなしっぽや、後ろ足の水かきがあります。前足には水かきは無いですが長いつめがあり、当園でもそのつめを使って土をほり、巣作りの材料にしています。目の瞬膜がゴーグルのような役割を果たし、水中でもよく目が見える他、鼻腔と耳を閉じることができるなど、水中の生活に適応した体のつくりをしています。


工事中の仮住まいだった獣舎に、コウコウ・希が作った巣

環境を豊かにする手作りダム

ビーバーはダムのような巣を作ります。湖や河川に木や枝を山のように積み上げ、石やどろで補強し、出入り口を水中に作ります。これは天敵のオオカミやコヨーテなどから身を守るため。材料には前歯で切りたおした大きな樹木を使います。ビーバーが巣作りを始めると川の流れをせき止めるため、池になります。これにより川の流れの中ではすめない水鳥や水生生物が森の中へ呼びこまれ、豊かな環境になります。一方でビーバーの生息数が過剰に増え過ぎてしまうと、材料となる森の木々が過剰にたおされてしまいます。アルゼンチンやチリなどの本来ビーバーが生息してない地域では、人間が持ちこんだビーバーによりこうした森林破壊が問題となっています。


新獣舎にておよぐコウコウ・希

日立市かみね動物園ニュース

動物たちに年賀状を書こう

動物たちへ、イラスト付きの年賀状を書いてみませんか?11月の期間中に園内の特設コーナーで受け付けています。みなさんに書いてもらった年賀状は後日園内に掲示します。詳細はかみね動物園ホームページをご確認ください。

開催期間:11月18日(土)~11月26日(日)


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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