【釧路市動物園だより】小さな耳たぶのあるアシカの仲間「オタリア」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.08.21

【釧路市動物園だより】小さな耳たぶのあるアシカの仲間「オタリア」

目次 [非表示]

釧路市動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

オタリア

食肉目 アシカ科
【生息地】南米大陸沿岸部

釧路市動物園ではオス1頭とメス1頭を飼育しています。

小さな耳たぶのあるアシカの仲間

鰭脚類は、湖や海にすむほ乳類です。水中生活に適応した結果、手足が鰭状に変化していて、魚類や甲殻類などをつかまえて食べます。鰭脚類は、大きくアザラシ、アシカ、セイウチの仲間に分けることができます。今回は釧路市動物園で飼育している鰭脚類のうち、アシカの仲間であるオタリアを紹介します。

アシカ科は、7属に分類され、このうちアシカ属、オタリア属、オーストラリアアシカ属、ニュージーランドアシカ属、トド属は、成熟したオスがライオンのたてがみのような毛並みを持つことから、シーライオンとも呼ばれます。

オタリアは、ラテン語で表記される学名「オタリアビロニア」に由来し、「小さな耳」を意味しています。目の後ろの方に、確かに小さな耳たぶがあり、これはアシカ科だけに見られる特徴です。

主な生息地は、南米大陸沿岸部です。太平洋側はブラジルのリオデジャネイロから、大西洋側はペルーから大陸南端までですが、ガラパゴス諸島やフォークラン

立派なたてがみがあるオスの「トキ」

釧路市動物園の「トキ」と「うるる」

釧路市動物園では、2頭のオタリアを飼育しています。オスの「トキ」は2012年生まれの11才で、姫路市立動物園から繁殖を目的に来園しました。黒褐色の巨大な体と首周りのたてがみは「貫禄」の一言です。メスの「うるる」は、縁あって2010年に来園した生粋のウルグアイ娘で、推定14才です。このペアは、2020年にメスの「くるる」、2022年にオスの「トキオ」を繁殖しました。姉弟はその後、姫路市立動物園と東北サファリパークへそれぞれ旅立ちました。

飼育員がプールを清掃していると、うるるは素知らぬ顔で清掃が終わるのを待ちます。2頭の様子を、近くで観察してみてくださいね。

授乳するメスの「うるる」

くしろニュース

「秋の動物園まつり」を開催!

9/17(日)、18(月・祝)の2日間は「秋の動物園まつり」を開催します。スポットをめぐりながら広い園内を歩く「健康ウォークラリー」を行いますので、ぜひご参加ください。秋晴れの下、さわやかなあせを流してみませんか?

くわしくは  >>> 釧路市動物園 まで

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの 質問に答えるよ!

質問

動物のえさ代は1年間でいくらになりますか?どこで買っていますか?

答え

釧路市動物園では2023年7月現在で約50種の動物を飼育していて、えさ代は1年間で約3,500万円かかります。野菜や肉、魚など、たくさんの種類や量が必要なので、専門の業者さんからそれぞれ買っています。


協力・監修/釧路市動物園
釧路市阿寒町下仁々志別11番
TEL. 0154-56-2121
https://www.city.kushiro.lg.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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