【旭山動物園だより】夏はほっそり冬はふっくら「エゾヒグマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.07.10

【旭山動物園だより】夏はほっそり冬はふっくら「エゾヒグマ」

目次 [非表示]

旭山動物園の獣医師・佐藤伸高さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

今月のどうぶつ:エゾヒグマ

ネコ目 クマ科
【生息地】 北海道の森林および原野
旭山動物園では、メス1頭を飼育しています。

夏はほっそり冬はふっくら

エゾヒグマは日本にすむ陸上のほ乳類の中で最も体が大きく、北海道を代表する生き物です。サケを食べる、人をおそうというイメージがあるためか、肉食動物と思われがちですが、実は草食に近い雑食動物です。主食はドングリやヤマブドウなどの木の実や山菜で、サケを食べるのは知床などのせまい地域のヒグマだけと考えられています。

ヒグマの暮らしは季節によって大きく変化します。春や冬ごもり明けは、フキなどの山菜を食べて冬眠の間に落ちた体力を回復させます。夏は食べる量が少なくなり、体もスリムになります。

秋には山にドングリやヤマブドウなどが実り、冬に備えてたくさん食べて体に脂肪を蓄えます。雪が降る前に山の斜面などに穴をほり、12月~3月くらいに冬ごもりをします。そのときはむだなエネルギーを使わないように心拍数や呼吸数が減り、飲まず食わずでじっとしているといわれています。妊娠しているメスのヒグマは、冬ごもり中に出産をします。


夏毛になりすらっとした体型のとんこ(メス)


脂肪を蓄えて大きな体になった冬のとんこ

街に出て来るのはなぜ?

ここ数年、街に出て来ることや、人をおそうなどの事故が増えています。実はこの記事を書いている今、旭山動物園の近くでも何度も目撃されています。昔からヒグマは臆病で、人をさけて行動すると考えられてきましたが、最近は日中でも堂々と人の住んでいる所に現れるようになりました。

原因は、狩猟が減り、人をこわがらないクマが増えたことや、山に食べる物が少なくなり、畑の作物や捨てられた生ごみを食べるクマが増えたことなどが考えられます。

これから私たちとヒグマはどのようにしたら共存していけるのか、動物園での展示を通して考えてもらえたらうれしいです。

動物園では冬ごもりはさせていません

あさひやまニュース

「夜の動物園」を開催

7/1(土)は旭山動物園の開園記念日です。今年で開園56周年を迎えました。これからもたくさんの来園者に命のすばらしさを伝えていけるようにがんばります。また、8/10(木)~16(水)は、夜の動物園を開催します。ぜひ遊びに来てください。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

「ペンギンの繁殖に成功したことはありますか?」

答え

旭山動物園では、飼育しているペンギン4種(キング、ジェンツー、フンボルト、イワトビ)すべての繁殖に成功したことがあります。ペンギンごとに巣の作り方やヒナの姿もそれぞれちがっておもしろいです。


協力・監修:旭川市 旭山動物園

旭川市 旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼
TEL. 0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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