【エコチル特集】上手に省エネしながら、暑い夏を快適に乗り切ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
特集
2023.07.03

【エコチル特集】上手に省エネしながら、暑い夏を快適に乗り切ろう!

目次 [非表示]

今年の夏も大切になってくる「省エネ」。でも、なぜ省エネが大切で、何をすれば省エネになるんだろう?

省エネがなぜ大切なの?

夏になると、耳にすることが増える「省エネ」という言葉。この「省エネ」とは「省エネルギー」を短くした言葉で、毎日の生活の中で使っているエネルギーをむだなく、上手に使うことをいうんだよ。

例えば、「暑い日でもエアコンをつけないでがまんする」のではなく、日差しをさえぎるために緑のカーテンで窓をおおったり、外出時にカーテンを閉めておいたりなど、ちょっとした工夫が省エネにつながり、エネルギーを上手に使っていくことになるよ。

でも、なぜ省エネが大切なんだろう?

今、世界中で大きな問題となっているのが地球温暖化。この100年で平均気温は1.1℃上昇、日本でも平均気温が1.3℃も上昇しているよ。

暖かくなると、記録的な暑さや寒さといった異常気象が起こりやすくなるだけでなく、平均気温が2℃上がると、昆虫の18%、植物の16%、動物の8%が生息域の半分以上を失うといわれているんだ。

世界では、地球温暖化による危険な気候の変化をより少なくするため、1.5℃の上昇におさえることを目標にしているけれど、何もしないままだと、2100年には気温が最大5.7℃上昇する可能性があると指摘されているよ。

地球温暖化をくい止めよう!

この温暖化を引き起こしているといわれているのが、CO₂などの温室効果ガス。今、私たちの暮らしは電気などのエネルギーで成り立ち、エネルギーをつくるために、石油や石炭などを燃やし続けているよ。その結果、CO₂の量が急激に増え、地球温暖化につながっているんだ。

東京都は、2050年にCO₂排出実質ゼロにする「ゼロエミッション東京」を宣言しているよ。実は、東京のCO₂排出量の3分の1は家庭でエネルギーを使うことによって排出されているんだ。東京都は、企業の協力も得て、大規模な建物を中心に排出削減の取り組みを行い、一定の成果を得てきたよ。

一方、「家庭部門」とよばれる家庭からのCO₂の排出量は世帯数の増加などもあって、なかなか下がっていかないのが現状だそう。だからこそ、みんなの協力が必要なんだ。今日から早速、省エネを心がけていこうね!

>>> 参考「広報東京都こども版」

都内CO₂排出量部門別構成比

出典:「都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2020年度速報値)」

都における家庭部門の年間電気使用量の機器別割合

出典:「都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2020年度速報値)」

 

私たちにもできる省エネ!

子どもでもできる省エネはたくさんあるよ。早速、今日からやっていこう!

リビング編

□ 使わない部屋の電気は消す
□ 見ていないテレビは消す
□ 長時間使わないときは、テレビ本体のスイッチを切る
□ 外出時は窓のカーテンを閉める
□ エアコンをひんぱんに「オン」「オフ」しない(30分位の外出であれば、つけたままに)
□ エアコンの室外機は風通しの良い日陰に置く(周りには物を置かず、すだれなどで日陰をつくる)

キッチン編

□ 夏は冷蔵庫の庫内温度を「中」にする
□ 冷蔵庫に物をつめこみ過ぎない
□ 食器洗いにお湯を使う場合は、低温にする

トイレ・おふろ ・洗面所編

□ 夏は冷蔵庫の庫内温度を「中」にする
□ 冷蔵庫に物をつめこみ過ぎない
□ 食器洗いにお湯を使う場合は、低温にする

 

できているかな? おうちでも省エネ!

どういったことをすれば、おうちの省エネになるのかな? 具体的に見ていこう!

省エネしたらどれくらい節約になるの?

※値は一般の家庭における年間の節約金額(目安)です。

① エアコンのフィルターをこまめに掃除
 ▶▶▶ 約1,100円の節約
月2回を目安にフィルターを掃除しよう。目づまりすると吸いこむ空気の量が減り、冷やす力が弱くなるよ。

 

② 節水型シャワーヘッドへ交換
 ▶▶▶ お湯の使用量を2~3割減らせる
節水型シャワーヘッドへの交換で、お湯の使用量を2~3割減らせるよ。

 

③ 自宅に太陽光発電と蓄電池を導入する
 ▶▶▶ 約8万8,000円の節約
太陽光発電は、つくり出した電力を自分で使用したり、売電したりすることで電気代の節約が期待されるシステムだよ。さらに蓄電池と組み合わせることで、「エネルギー自給率の高い、防災性にも優れた住宅」になるよ!

 

④ 冷房時の室温は28℃を目安に
 ▶▶▶ 約1,100円の節約
エアコン(冷房時)の風向きを上向きにし、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると効果的。すだれなどによる日差しのカット、玄関やベランダでの打ち水でも冷房効果が高まるよ。

 

⑤ 省エネルギー性能が高い家電などに買いかえ
 ▶▶▶ 例えば、冷蔵庫は約5,000円の節約【※】
家電製品の省エネ性能は年々進化しているから、買いかえで大きな省エネが図れるよ。
【※】一定の条件のもと約10年前のものを買いかえた場合

 

⑥ 複層ガラスなど高断熱の窓に改修
 ▶▶▶ 約1万9,000円の節約
冷房時、外から室内に伝わる熱の7割以上は窓から! 窓を断熱性能の高い複層ガラスや樹脂サッシなどに交換したり、既存の窓の内側に内窓を取り付けたりするのも効果的だよ。

 

⑦ 冬以外は便座の暖房、温水洗浄の温度設定を低くする
 ▶▶▶ 約1,400円の節約
タイマーや節電モード機能が付いている場合は設定しよう。

 

⑧ 夏は冷蔵庫の庫内温度を「強」から「中」に
 ▶▶▶ 約2,200円の節約
夏以外は「弱」にするとさらに効果的。

 

⑨ 電気の契約アンペアを見直し
 ▶▶▶ 約3,400円の節約【※】
世帯人数の減少や家電の同時使用をひかえる生活行動の見直しで、アンペアを下げられる可能性があるよ。
【※】50アンペアから40アンペアに変更した場合

 

>>> 参考「家庭の省エネハンドブック」


協力:東京都

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3