【エコチル特集】次世代自動車ってなんだろう？｜地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア

車が今、ガソリンで走る車から電気などで走る「次世代自動車」へと進化をしているよ。今回は、次世代自動車が環境に優しい理由やかかえている課題などをいっしょに学ぼう。

次世代自動車は地球温暖化を防ぐことができる？

地球温暖化を防ぐために、電気などで走る環境に優しい「次世代自動車」が利用され始めているよ。次世代自動車は、走行時のCO₂排出量が少ない、もしくは排出量ゼロで環境への負荷が少ない車で、「電気自動車（EV）」「プラグインハイブリッド自動車（PHEV）」「燃料電池自動車（FCV）」があるよ。

日本のCO₂排出量のうち、自動車などで移動や輸送するときに排出されるCO₂は、全体の約18％（※）と大きな割合をしめているんだ。これは、多くの車が化石燃料である「ガソリン」を使っていることが大きな原因だよ。化石燃料を燃やすとCO₂などの温室効果ガスが排出されて、地球の気温が上がる地球温暖化を引き起こしてしまうんだ。「次世代自動車」を広めることは、地球温暖化を防ぐ上で欠かせない取り組みだよ。

走るときに使う電気のことも考えよう

次世代自動車の中でもよく利用されているのが、電気自動車。街で見かけたことのある人もいるかもしれないね。この電気自動車にどんな電気を選ぶかも、地球温暖化を防ぐ上で大切なポイント。電気をつくる過程でCO₂を排出しない太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを選べば、CO₂排出量をゼロにすることが可能になるよ。

また、電気自動車を広めるためには、いくつかの問題点もあるんだ。車両価格が高いことや、1回の充電で走れる距離が短いこと、充電に時間がかかることなどがあり、これらを解消するために、行政や民間のメーカーが積極的に取り組んでいるよ。

長野県の取り組みを知ろう

多くの人が移動に自家用車を使い、ガソリン・ディーゼル車が9割以上をしめている長野県では、次世代自動車を広めるためにさまざまな取り組みをしているよ。市役所などで使う車を電気自動車に切りかえたり、道の駅や観光地、コンビニなどで車を充電できるようにしているんだ。次世代自動車はこれからもっと便利に使えるようになり、みんなにとって当たり前の乗り物になるかもしれないね。

※国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」より

次世代自動車にはどんな種類があるの？

電気自動車（EV）

バッテリー（蓄電池）にたくわえた電気でモーターを回転させて走る自動車。

プラグインハイブリッド自動車（PHEV）

車にのせているバッテリー（蓄電池）に外から給電できるハイブリッド車。バッテリー（蓄電池）にたくわえた電気でモーターを回転させるか、ガソリンでエンジンを動かして走る。

燃料電池自動車（FCV）

水素と空気中の酸素を反応させて、燃料電池で発電し、その電気でモーターを回転させて走る自動車。

参考：環境省ホームページ「Let’sゼロドラ」

多くの企業でＥＶ車の導入が進んでいるよ！

次世代自動車の利用が、いろいろな企業で始まっているよ。
「自然エネルギー佐久地域協議会」会員である中川電気工業（株）では、電気設備工事を通して地域社会の役に立つことを大切に考え、電気自動車を積極的に取り入れているんだ。令和4年10月の「2022環境フェアin佐久」では、電気自動車を展示してたくさんの人が電気自動車を体感したよ。国は、2035年までに販売する新しい車はすべて電動車にすることを決めているんだ（※）。みんなが自動車を運転するころには、ほとんど電動化されているかもしれないね。