【福岡市動物園だより】名前の由来は山をあらすから「アフリカタテガミヤマアラシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2023.04.10

【福岡市動物園だより】名前の由来は山をあらすから「アフリカタテガミヤマアラシ」

目次 [非表示]

アフリカタテガミヤマアラシ

学名: Hystrix cristata
げっ歯目 ヤマアラシ科
生息地:南ヨーロッパ、北アフリカ

アフリカタテガミヤマアラシの特徴的なトゲは、人間でいうとかみの毛が変化したもので、ぬけても新しいトゲが次々に生えてきます。

名前の由来は山をあらすから

福岡市動物園には、5才になるアフリカタテガミヤマアラシのリンツがいます。ヤマアラシという名前は、木や小枝を食べつくし、山の木をからしてしまう、つまり “山をあらす”ことが由来です。英語ではPorcupineといい“トゲだらけのブタ”という意味です。見た目からハリネズミとまちがわれてしまうこともあります。

しかし、ブタでもハリネズミの仲間でもなく、ネズミやリスなどのげっ歯目の仲間です。げっ歯目の特徴の1つである、一生のび続ける切歯という歯も持っています。よくまちがわれるハリネズミはモグラの仲間で食虫目に分類されます。

アルミかんを貫通するほど固いトゲ

固いトゲを武器に後ろ向きでこうげき

トゲは、アルミかんや長ぐつを貫通するほど固く、毛先がとがっています。外敵はヒョウやライオン、ハイエナなどで、後ろ向きで突進し、針をつきさしてこうげきします。しっぽの部分には空洞のトゲが数本あり、危険がせまるとゆらして仲間に知らせます。

手先が器用で、地面をほり起こし、えさを手で持って食べる習性があります。夜行性で、夕方から夜にかけてえさを探しますが、中には15㎞も歩く個体もいます。そのため、飼育場所にえさをうめてほって探させたり、夜間でも飼育場所に出られるようにしたりして、動物本来の行動を引き出す環境作りを行っています。

えさを手で持って食べる

ふくおかニュース

「飼育の日」イベントを開催

4月19日(水)は「419(しいく)」にちなみ、「飼育の日」です。この日は、全国の動物園や水族館でさまざまなイベントが開催されます。福岡市動物園でも担当飼育員による動物ガイドを開催予定です。くわしい日程は福岡市動物園のホームページでお知らせします。ぜひ来てくださいね。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3