【金沢動物園だより】横浜での生息地が減ってきている「ヤマアカガエル」が、繁殖期の今、園内の水場で見られるかも!?|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2023.03.06

【金沢動物園だより】横浜での生息地が減ってきている「ヤマアカガエル」が、繁殖期の今、園内の水場で見られるかも!?

目次 [非表示]

今月の動物:ヤマアカガエル

学名: Rana ornativentris
生息地:本州、四国、九州、佐渡島
無尾目 アカガエル科

アカガエルの仲間

ニホンアカガエル (ヤマアカガエルに よく似ている)

ツチガエル (イボイボが特徴的)

横浜市と連携し、カエル類の保護活動を進めています。

横浜で暮らす ヤマアカガエル

ヤマアカガエルは平地から山間部の水田や湿地などで暮らすカエルです。その名が示すように、成体は森や林の中で見られることも多く赤茶色の体色をしています。

よく似た種類にニホンアカガエルというカエルもいますが、目の後ろから背中にかけての線が曲がっていることで見分けることができます。ニホンアカガエルの方がやや開けた田んぼや草原で暮らしていることが多く、見た目が似ていても好む環境が異なっているようです。

ヤマアカガエルは横浜でも見られますが、開発や環境の変化により生息に適した森や、繁殖可能な水場が減少しています。横浜市の生息地は10数カ所といわれています。

水場で見られるタマゴ

金沢動物園での繁殖の様子

金沢動物園など、円海山周辺の緑地は横浜の中でもヤマアカガエルの多く暮らす地域です。動物園内の水場にも毎年数百ぴきのカエルが産卵に集まります。

画像動物園内のオタマジャクシ (3月ごろ)

1月下旬から2月ごろ、まだ寒い季節に他のカエルより早くヤマアカガエルの産卵が始まります。卵は2週間ほどで孵化し、小さなオタマジャクシが見られるようになります。

オタマジャクシは藻などを食べながら大きくなり、6月ごろになると子ガエルとなって水場をはなれ、森に移動していきます。

数年後、子ガエルのうち数ひきは大人になって水場に帰ってまた繁殖してくれるでしょう。

 

かなざわニュース

動物園で楽しくSDGzoo

3月18日(土)・19日(日)はSDGsをテーマにした「Zoo to Wild Fes Spring~楽しくSDGzoo~」を開催! 動物や植物、そして私たちが、これからも同じ地球の上で暮らすために、楽しくSDGsについて考えてみませんか? 持続可能な活動を行っている企業や団体によるグッズ販売やブース出展、パネル展示などを行います。


写真提供:金沢動物園

金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒236-0042
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL 045-783-9100
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3