【城山動物園だより】狩りの達人「コサギ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2023.01.20

【城山動物園だより】狩りの達人「コサギ」

目次 [非表示]

コサギ

学名:Egretta garzetta
ペリカン目 サギ科
生息地:ユーラシア、アフリカ、オーストラリアなど世界各地

特徴:日本は本州、四国、九州までに生息しています。川や水田などにすみ、魚以外にザリガニやカエル、昆虫類などを食べています。

狩りの達人

一般にコサギはシラサギという名前でよく知られていますが、6種類を合わせてシラサギといいます。小さい方からアマサギ、コサギ、クロサギ、カラシラサギ、チュウサギ、ダイサギの6種類を観察することができます。

このシラサギ類の狩りの仕方はそれぞれ異なります。コサギは浅瀬を走り回って獲物をとらえる方法や、水の中で足をふるわせてどろの中にいる生き物を追い出す「追い出し漁」、つばさを羽ばたかせて魚をおどろかしてつかまえたり、他の鳥から横取りしたりすることもあります。

ピンクに変わったくちばしの根本

くちばしの色が変わる?

城山動物園には、1頭のコサギ「エンゼル」(オス)がいます。飯綱の森という動物たちが暮らす自然を再現した場所で飼っています。飯綱の森の中を歩いていたら、木の枝にエンゼルがとまっていて、葉っぱの緑色にエンゼルの白い体がなじんでいたことがあります。木の中でうもれているような姿に、親しみを感じました。

春から初夏にかけてのはんしょく期になるとくちばしの根本の色が黄色からピンクになり、とてもきれいです。色が変わることを婚姻色といいます。現在、飯綱の森に入ることはできませんが、とても魅力的なエンゼルを外から探してみるのも楽しいですよ!


指は黄色く、第3指と4指の間にみずかきがある

 

ゴイサギの生息環境を再現して受賞

長野県長野高等学校3年生・野池真緒さんの「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」が、エンリッチメント大賞2022(市民ZOOネットワーク主催)で正田賞を受賞しました。ゴイサギにとってより良い環境を作るために、ゴイサギが本来すむ環境を再現したものです。ゴイサギの魅力が、正田賞を通してみなさんに伝わるといいなと思います。


写真提供:城山動物園

長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3