【福岡市動物園だより】肉や乳のほか、ふんも利用世界の飼育頭数は10億!「ヤギ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.09.12

【福岡市動物園だより】肉や乳のほか、ふんも利用世界の飼育頭数は10億!「ヤギ」

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ヤギ

学名:Capra
偶蹄目 ウシ科
生息地:世界各地で家畜化

高い所が好きで、バランス感覚が良いため、急斜面でも器用に登り降りします。険しい山や島では野生化したヤギが断崖絶壁を行き来する姿が見られるそうです。

肉や乳の他、ふんも利用 世界の飼育頭数は10億!

ヤギは1万年くらい前に西アジアで家畜化されたと考えられています。肉や乳、毛皮の他、肥料としてふんが利用されます。除草や学校教育、アニマルセラピーなどでも使われます。遊牧民によって世界中に広められた結果、品種の数は約570種に増え、アジア、アフリカを中心に世界で約10億頭が飼育されています。

日本の在来種はシバヤギとトカラヤギで、小型の肉用種です。現在の日本での飼育頭数は約3万頭で、主に沖縄や鹿児島で肉が生産されている他、全国的に乳が生産されています。

学校で飼育することもあるよ

おばあちゃんヤギも元気! 雨の日はじっとしている

福岡市動物園では、メスのサチ(11才)、チイ(10才)、ユキ(7才)、ハイジ(7才)、オスのアトリ(7才)の5頭のシバヤギを飼育しています。ヤギは双子で生まれることが多く、ユキとハイジも双子です。サチとチイは人間でいうと70才くらいのおばあちゃんですが、角のつき合いをする元気な姿も見られます。

ヤギは、一度飲みこんだえさをはきもどし、よくかんでから再び飲みこむ「反芻」を行います。また、湿気に敏感で、沖縄では「ヤギが鳴けば雨が降る」という言い伝えがあるほど。雨の日の動物園では、ヤギたちが屋根の下でじっと雨がやむのを待っています。

福岡市動物園の仲良しヤギ

ふくおかニュース

「世界サイの日」 飼育員の特別ガイド

9月22日は世界サイの日です。絶滅のおそれがあるサイを保護するため、世界各地の動物園でサイについて知ってもらうためのイベントがいっせいに開かれます。

2頭のミナミシロサイを飼育している福岡市動物園でも、サイの日当日に、飼育員による特別ガイドを行います。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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