【長野市城山動物園だより】野生の生息数は4000頭以下の絶滅危惧種「シシオザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2022.09.12

【長野市城山動物園だより】野生の生息数は4000頭以下の絶滅危惧種「シシオザル」

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シシオザル

学名:Macaca Silenus
霊長目 オナガザル科
生息地:インド南西部にあるガーツ山脈の森だけ

特徴:体長45~66㎝、体重3~10㎏、名前の由来にもなっているシシ(ライオン)のような尾を持っています。ライオンのようなフサフサしているたてがみも特徴です。

絶滅危惧種のシシオザル

オスは縄張りを守るため、ラウドコールという大きな声を出しますが、マカク(約20種類のサルのことを指し、その多くがアジアに生息)の仲間ではシシオザルだけが行う行動です。

インドのガーツ山脈の森にのみ生息していますが、開発が進み、畑や農園、道路ができ、森林伐採の影響で森が小さくなり、すむ場所や食べ物、パートナーに出会いにくくなることで数が減っています。

野生のシシオザルの生息数は4000頭以下といわれ、絶滅危惧種に指定されています。世界中の動物園で保護や繁殖への努力が続けられています。


長い毛足と長いしっぽが特徴的です

好奇心旺盛なタカオとひかえめなユッコ

城山動物園では、2頭を飼育しています。オスのタカオは飼育担当者が獣舎の中を通ったり寝室を清掃したりすると、ドアの網目状の部分から何をしているんだろうと毎回のぞいてくる好奇心旺盛な子です。昼に2頭分のおやつをあたえると、タカオが独りじめをしてしまいます。

シシオザルもニホンザルと同じで順位の高いサルが優先権を持ちます。メスのユッコはけんかすることなく、ゆずって余ったおやつを食べるひかえめな子で、タカオに比べて大人しい性格です。希少なサルのシシオザルに注目してください。


休憩をとるシシオザル

じょうやまニュース

ヤクシカの赤ちゃんが誕生しました!

ヤクシカにメスの赤ちゃんが産まれました。城山動物園のヤクシカはみなしっぽが白いですが、赤ちゃんはしっぽが茶色いのが特徴です。

この赤ちゃんは昨年紹介した「ムワ」の妹で、元気に走り回っています。姉妹で仲良く遊んでいる姿を見に来てください。


写真提供:城山動物園

長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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