【天王寺動物園だより】ボスの風格を備えた隠居生活を送る「ブチハイエナ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2022.09.05

【天王寺動物園だより】ボスの風格を備えた隠居生活を送る「ブチハイエナ」

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ブチハイエナ

学名:Crocuta crocuta
英名:Laughing hyena

生息地:アフリカ大陸(サハラ砂漠・コンゴ盆地・アフリカ大陸最南部を除く)

ネコ目 ハイエナ科

バックヤードでくつろぐ愛

ボスの風格を備えた隠居生活を送る「愛」

天王寺動物園には3頭のブチハイエナがいます。推定21才のメスの愛、15才のオスのレイ、8才のメスのハナです。
「サバンナ肉食ゾーン」には、オスのレイとメスのハナが暮らしており、愛は来園者のみなさまにはご覧いただけないバックヤードにいます。

ハナは、ブチハイエナにしては小食で、もう1頭のメスの愛ほど、えさを食べません。

その愛は、落ち着きがあり、どっしりとした性格で、ボスの風格が備わっていますが、高齢により食事の量も減って、バックヤードで隠居生活を送っています。


オスのレイ

神経質なオスの「レイ」と気が強いメスの「ハナ」

オスのレイは、とても神経質です。ハイエナ舎のグラウンドに置いてある監視カメラをこわがるので、レイを展示するときは、カメラにドンゴロスという麻袋をかぶせています。

その反面、飼育員にはとてもなつき、担当者以外の人にでもすぐに鼻を近づけて寄って来ます。

メスのハナは気が強く、繁殖を目指してペアリングしているオスのレイと、けんかが絶えません。ブチハイエナの世界はメスが中心ですので、オスよりメスの方が力は上になり、オスのレイがメスのハナにかまれて血まみれになっていることがあったため、今は1頭1頭交互に展示しています。


メスのハナ

 

【お詫び】7・8月合併号で「エミュー」と「ヒクイドリ」の卵の名前の表記が誤って表示されていました。謹んでお詫びいたします。

 

てんのうじニュース

エミューのライに会いに来て

みなさんも夏の暑い時期にプールや海水浴で熱くなった体を冷やしますよね。エミューも暑い時期には水浴びをします。飼育員が水をまき始めると近くに寄って来て、地面の水たまりに座り体をゆらして、全身水びたしになります。かわいらしいライの姿を、ぜひ見に来てください。

 


写真提供:天王寺動物園

天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園

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エコチル編集部

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