【鶴岡市立加茂水族館だより】とがった口には 歯がびっしり「アカカマス」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2022.06.13

【鶴岡市立加茂水族館だより】とがった口には 歯がびっしり「アカカマス」

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アカカマス

学名:Sphyraena pinguis
スズキ目 カマス科
生息地:南日本、南シナ海~東シナ海


細長い体ととがった口が特徴的なアカカマス。体長は大きい物で50cm以上にもなります。

とがった口には 歯がびっしり

アカカマスは、細長い体と大きなとがった口が特徴的な魚です。口にはするどい歯がたくさん生えていて、上アゴに2本、下アゴに1本の大きな歯に加え、上下どちらにも短くするどい歯がびっしりと並んでいます。

上アゴよりも下アゴの方が大きく、受け口になっています。獲物を見つけると最初は静かに近づいたかと思った瞬間、突然ロケットのようにすばやく一直線に泳ぎ、ガブリとかみついて獲物をまるごと飲みこんでしまいます。

沿岸の藻場に生息していて、大きな群れを作って集団で移動しています。その群れの大きさは、「1ぴきつれたらその周りには大群がいるぞ」という意味で『カマス1ぴき底千びき』といわれています。

同じ場所に集まるアカカマス

加茂水族館の アカカマスたち

加茂水族館で展示しているアカカマスは全て、館長はじめ飼育員が水族館の近くの海でつって来た個体です。

野生のアカカマスは、カタクチイワシなどの小魚や藻場に生息している小型のエビ・カニ類を食べていますが、当館ではオキアミや細長く切ったアジやホッケなどの魚肉をえさとしてあたえています。

もし1日2回(朝と夕方)のえさの時間にはち合わせたら、アカカマスたちが勢いよくえさに食いついている様子を見ることができるかもしれません。


下あごが大きく受け口になっています

かもすいニュース

ひれあしの時間

館内の「ひれあし広場」では1日3回、アシカやアザラシの体の仕組みや生活の様子を紹介しています。動物たちが登場し、泳ぎ方・歩き方・えさの食べ方などを飼育員の解説付きで観察できる特別な時間です。
ご来館の際はぜひお立ち寄りください!


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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