北海道
特集
2026.09.14

【エコチル特集】人とヒグマの距離を保つために ヒグマのことをもっと知ろう!

目次 [非表示]

9〜10月は、冬眠前のヒグマによる人身被害が特に多く発生しています。ヒグマのことを正しく知り、ヒグマによる被害を防ぐために、私たちはどのように行動すればよいかいっしょに考えてみましょう

ヒグマによる人と農業への被害

近年、市街地に現れ、人や農業に被害をおよぼすヒグマ「問題グマ」が増えています。みなさんもニュースなどで見聞きしたことがあるのではないでしょうか

ヒグマは日本では北海道のみに生息し、国内の陸上では最も体が大きい野生動物です。全道で約1万2千190頭(令和6年)が生息していると考えられ、平成3年から約2.2倍にも増えていますヒグマは札幌などの都市にとなり合った森にもすんでいますが、基本的に人をさけ、人との距離を保ちながら森で暮らしています

では、なぜ市街地に現れる「問題グマ」が増えているのでしょうか。きっかけの1つとして繁殖期にオスがメスを探すために広い範囲を動き回ることが考えられます。また、森林近くにある畑の農作物や果樹を求めて、市街地近くに現れてしまうこともあります

一度、農作物やごみの味を覚えてしまうと、人をおそれずに畑や住宅地へ近づくようになってしまう可能性があります。農業被害額は増え続け、令和6年度は約3億5千万円で、記録が残る中で過去最高となりました

ヒグマが人に近づかないようにするには?

ヒグマによる被害を防ぐためには、まず私たちがヒグマに出あわないようにすることが大切です。私たちができる対策を紹介します

・食べ物はヒグマを人里へ引き寄せる原因になるので、生ごみなどを屋外に放置しない。
・野山では複数人で行動し、会話をしたり、すずや笛などで音を出したりして、人の存在を知らせる。
・ヒグマや痕跡を見つけたら「警察または市町村」に通報する。SNSなどに投稿するだけではダメ!

人とヒグマが、おたがい安全な距離を保って暮らしていくために、ヒグマのことを知り、行動していきましょう

[図1]ヒグマの1年

冬眠明けの4〜5月、冬眠前の9〜10月は事故多発のため要注意!
春と秋は、山菜やキノコ採りなどで野山に出かける人と、えさを求めて活発となるヒグマとで出あう確率が上がるため、人身事故が起こりやすくなります

[図2]ヒグマの生態

ヒグマ検定にチャレンジ!

もっとヒグマのことを知ろう!!クイズに挑戦してヒグマについて学ぼう!

Q1ヒグマはどんな物を食べる?

①動物の肉ばかり
②動物の肉がほとんどで植物を食べることもある
③植物がほとんどで肉を食べることもある

Q2 ヒグマが生まれる季節はいつ?

①秋
②冬
③夏

Q3 歩いているときや自転車に乗っているときに、ヒグマに出あってしまったらどうする?

①止まった後にゆっくり後ずさりする
②すぐに走ってにげる
③食べ物を投げつけてにげる

Q4 ヒグマは住宅地周辺では、どんな道を好んで移動する?「当てはまらない」ものを選ぼう!

①背の高い草が生いしげった見通しの悪い道
②山から住宅地までつながっている川
③周囲が見わたしやすい、ひらけた道

[答えと解説]

Q1:③
ヒグマは雑食でいろいろな物を食べる。草食に近く、草や木の実が主食。大きな体だけど、動物をおそって食べることはほとんどなく、すでに死んでいるシカを見つけて食べたり、小さなアリを地面からほって食べたりする

Q2:②
1〜2月ごろに、母グマが冬眠している穴の中で、1度に1〜3頭ほど生まれる
。生まれたときの体重は約400g。そのまま穴の中で、母グマのおっぱいを飲んで5kgくらいまで成長してから、穴の外へと出て行く

Q3:①
ヒグマに出あったら、まずは止まり、絶対に走らないこと。背中を向けず、ヒグマを見ながらゆっくり後ずさりしよう。母グマや子グマには特に注意が必要。人に近づく原因となるため、食べ物はあたえない。

Q4:③
ヒグマは身をかくせる背の高い草やぶや、川沿いを好んで移動する
。ヒグマも気づかないうちに、住宅街に迷いこんでしまうケースがある

>>>北海道のヒグマに関する情報はこちら
北海道ヒグマシンポジウム動画や「ヒグマ検定」を公開中! 

ヒグマのことを正しく知ろう
「ヒグマパネル展」

【日時】
9/29(火)〜30(水)12:00〜17:00

【場所】
チ・カ・ホ【札幌駅前通地下広場】

ヒグマの生態や行動、あわないための行動、人の住む場所に近づけないための工夫など、ヒグマについての正しい知識をパネルで紹介。ヒグマの毛皮や頭骨などの展示もあります


制作協力・監修:北海道環境生活部自然環境局 野生動物対策課ヒグマ対策室

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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