目次 [非表示]
北海道には、さまざまな温泉が 数多くあるよ。温泉の種類や 楽しみ方、効能などについて いっしょに見てみよう!
北海道は全国1位!251カ所の温泉地
雄大な自然にめぐまれた北海道にはたくさんの温泉地があり、古くから広く親しまれてきたよ。北海道の温泉地の数は全国1位で251カ所もあるんだ。そして、お湯のわき出る量(ゆう出量)は、大分県に次いで全国2位!豊富な湯量をほこっているんだ。
下の図のとおり、道内には「千島火山帯」と「那須火山帯」が縦横にあり、有珠山や十勝岳、駒ケ岳、樽前山、雌阿寒岳など、活火山がたくさんあるんだ。多くの温泉は、それら火山帯の上にあることが分かるね。地下深くで温められた地下水がわき出る「非火山性温泉」もふくめて、豊かな温泉資源は大切な自然のめぐみといえるよ。
令和4年度 都道府県温泉統計(環境省自然環境局提供)

北海道の温泉を知ろう!
北海道には16の温泉郷(複数の温泉地が集まったもの)があり、大半は食塩泉または重曹泉で、他にも硫黄泉、酸性泉、鉄泉など種類も豊富。中でも十勝川温泉に代表される「モール温泉」は全国的にもめずらしく、北海道遺産に選定されているよ。泥炭を通してゆう出する黒っぽい茶色の温泉で、美肌の湯としても人気なんだ。
道内の温泉で最も古い記録が残っているのは道南の「知内温泉」で、13世紀初めに発見されたと伝えられているよ。1653年には松前藩士が「湯の川温泉」で湯治をしたとか、1858年には北海道の名付け親である松浦武四郎が「登別温泉」を訪れたなどという記録も残っているんだ。
道内には優れた温泉地がたくさん!
優れた条件を備えた温泉地は「国民保養温泉地」に指定されているよ。全国91カ所ある国民保養温泉地の内、道内にあるのは15カ所! その中からさらに「国民保健温泉地」や「ふれあい・やすらぎ温泉地」に選定されている温泉地もあるんだ。
芦別温泉…特に保健的効果の高い温泉「国民保健温泉地」に選定
ニセコ温泉郷・豊富温泉…自然とのふれ合いによる心身のリフレッシュと自然教育に適した温泉地「ふれあい・やすらぎ温泉地」に選定

北海道遺産モール温泉「十勝川温泉」
「モール温泉」は泥炭を通してゆう出する温泉で褐色系の色で、においがほとんど無いのが特徴。北海道では十勝川温泉が有名。
● 温泉の主成分は植物性腐植質
● 泥炭にふくまれるフミン酸は美容にも効果がある「美肌の湯」

札幌の奥座敷
豊かな温泉と雄大な自然にめぐまれた定山渓温泉には、3つの足湯があるよ。ウォーキングや散策後に訪れる多くの人のいやしのスポットなんだ。
● 3つの足湯「定山源泉公園内足湯」「長寿と健康の足つぼの湯」「足のふれあい太郎の湯」
● 泉質はナトリウム塩化物泉
● 体をしっかり温め、疲労回復の他、神経痛や筋肉痛などにも効果あり

温泉Q&A
教えて!温泉博士 大塚先生
「熱~い湯に首までどっぷり!」が日本人に生まれた喜びだよね?
42℃以上の高温の湯は体への負担が大きいよ。高くても39℃ぐらいまで、40℃はこえない水温が、体への負担が少なく精神的にもリラックス状態になるので理想的だよ。
温泉に行ったら、1日何回ぐらいの入浴が良いの?
レジャー目的で温泉を訪れる場合、1日に3~4回も入ると体への負担が大きく、とてもつかれてしまうよ。入浴回数は1~2回がおすすめ。1回の入浴時間は5~10分程度にして、慣れたら時間を延ばそう。同じ入浴時間でも何回かに分けて入浴した方が湯冷めしにくいんだ。
温泉から上がるときは、シャワーなどでお湯を浴びてから出る方が良いの?
入浴後は体に付いた温泉成分を洗い流さない方が良いよ! 温泉成分の効果は3時間程度持続するので、刺激の強い温泉に入った後やはだがあれやすい人は、シャワーなどで洗い流してから出よう。

大塚吉則先生
北海道大学大学院 教授 医学博士、日本温泉気候理学会理事、糖尿病学会認定専門医、指導医
【主な著書】 温泉療法/癒しへのアプローチ 南山堂
参考資料
>>>道薬検「湯ったり読本」
をもとに㈱アドバコム作成
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






