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今月のどうぶつ:サクラマス(ヤマメ)
学名:Oncorhynchus masou masou
サケ目 サケ科
生息地:北太平洋西部と流入河川

ヤマメと呼ばれるサクラマスの「河川残留型」。下は成魚。
サクラマスとヤマメのちがい
サクラマスの名前の由来は2つあります。1つは、産卵期に現れる婚姻色が桜色であること、もう1つは、産卵のために川にもどってくる時期が、桜がさくころだからといわれています。
サクラマスとヤマメは、呼び名はちがいますが同じ種類の魚です。冬から春にふ化した稚魚は1〜2年ほど川で成長し、その後に海へ降りるものをサクラマス、川に留まるものをヤマメといいます。ヤマメは、十分に栄養を取れた成長の良い個体ですが、川で一生を過ごし、サクラマスほど大きく成長しません。体の色や模様が変わることなく一生を終えます。

産卵期のサクラマス
準絶滅危惧種に選定
一方、サクラマスは体の色が銀色になり、海でたくさんのえさを食べて大型化します。海で1年ほど過ごして翌年の春に川をさかのぼり、秋まで川で過ごして産卵期をむかえます。
サクラマスはあぶらの味が上品で身がやわらかく、サケよりもおいしいという人もいます。富山のます寿司の原材料としても有名ですが、漁獲量の減少にともない、現在は他の魚種での代用も多いようです。川のダム建設や河川改修、生活排水・工業排水による水質汚染などが原因で、サクラマスが減っているのが現状です。そのため、禁漁期を設け、人工ふ化放流に取り組む地域が増えていますが、遺伝的に異なる河川の稚魚を放流しないような配慮が必要です。

サクラマスのさしみどん
マリンピアニュース

SADO~世界に誇る自然と文化~
2024年に金山が世界文化遺産に登録されたことによって注目されるようになった佐渡島。この機会に佐渡島の成り立ちや自然環境、また水族館ならではの「水」をテーマにした企画展示を開催する運びとなりました。開催期間は2025年7月18日(金)から2026年2月23日(月)までです。場所は1階の企画展示室です。
写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海
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