湘南
特集
2025.11.04

【エコチル特集】自然の仕組みや、自然を守るための取組を「神奈川県立自然環境保全センター」で知ろう!

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「神奈川県立自然環境保全センター」は見たり、聞いたり、さわったりなど、 神奈川県の自然を体感しながら学べる施設だよ。どういったことができるのかな?

丹沢のこれまでとこれから

みんなは、神奈川県立自然環境保全センターに行ったことはあるかな? この施設では、丹沢大山を始めとした自然環境の保全・再生に取り組んでいて、神奈川県の自然について学ぶことができるよ。

かつては多様な動植物が暮らす奥深い森林だった丹沢が、人と自然の関わり方が変わったことで自然環境の劣化が進んでいるんだ。

第二次世界大戦後、国の施策で全国的にスギ・ヒノキなどの植林が促進され、人工林が急激に広がったよ。でも、林業の不振が続き、手入れがされない暗い人工林が増加。暗い人工林では十分な日光が入らず、禁猟などによって増加したシカの影響もあり、地面に草木が育たず、雨で土壌が流されやすくなってしまったんだ。

さらに、林業をはじめ、森林や里山での仕事が減り、住人も少なくなったことで、放置された広葉樹林や田畑が「やぶ化」。その結果、ニホンザルやイノシシ、ツキノワグマなどの野生動物が山から下りて来やすくなり、畑での獣害が頻繁に起こるように。加えて、アライグマやガビチョウなど、もともと生息していなかった動植物(外来種)の移入や、人工構造物による生息圏の断絶、ブナ林の変容、シカの影響などにより、ニホンリスやムササビ、ノウサギなど、丹沢にもともと生息する動植物の生息環境の悪化が心配されているよ。

自然環境保全センターの役割

こういった状況を改善しようと、丹沢大山自然再生の取り組みがスタートし、2000年に自然環境保全センターが設立されたんだ。

館内には、展示室やジオラマ・展示ギャラリーなどがあり、クイズやゲームを通じて自然の仕組みや丹沢の自然再生の取り組みが理解できるよ。また、屋外には谷戸の環境をそのまま維持し、自然との関わり方を学習する「自然観察園」、さまざまな樹木が観察できる「樹木観察園」があり、イベントなども開催されているよ。ぜひ、自然環境保全センターに行ってみてね!

[交通案内]
小田急線本厚木駅・愛甲石田駅・伊勢原駅から神奈中バス「七沢」、「七沢病院」行きなどで約30分「馬場リハビリ入口」下車、徒歩約10分

[入館料]
無料

[休館日]
月曜日(祝日の場合は開館・開園)
祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館・開園)
年末年始(12月28日から1月4日)
※悪天候などにより、休館・休園する場合があります。

[開館時間]
9時〜16時30分
(11月1日から1月31日まで、野外施設は午後4時閉園)

[連絡先]
神奈川県厚木市七沢657
TEL:046-248-0323

自然環境保全センターでこんな体験ができるよ!!

自然環境保全センターでは、 どういったことができるのかな?

展示室
自然の仕組みや丹沢の自然再生の取り組みを学ぶことができる展示やゲームがあるよ。自然観察園のマップや生き物の情報も提供しているよ。

ジオラマ・展示ギャラリー
丹沢のブナ林を再現したジオラマでは、カモシカやツキノワグマ、フクロウやアオバトなどのはくせいが見られるよ。

野外施設
「自然観察園」や「樹木観察園」では、自然観察カードを使って生き物が観察できるよ。

図書室
自然に関する書籍や図鑑などを閲覧することができるよ。子ども向けの図鑑などもあるよ。

自然環境保全センターで見られる生き物

どういった生き物が見られるのかな?

参考
>>> 神奈川県「神奈川県自然環境保全センター」


協力 : 神奈川県

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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