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今月のどうぶつ:サワラ
学名:Scomberomorus niphonius
英名:Japanese spanish mackerel
生息地:北海道南部〜九州南岸の日本沿岸、朝鮮半島 から東シナ海、台湾、中国の沿岸にかけての東アジア
大きな口で魚を丸のみするサワラの稚魚
サワラは春にやって来る
サワラ(鰆)は4月から5月にかけて産卵のため太平洋から瀬戸内海にやって来ます。漢字で「魚」へんに「春」と書き、文字通り春のおとずれを告げる魚です。
5月から6月に卵からかえったサワラの稚魚は、11月ごろまではえさとなる生き物が豊富な瀬戸内海で過ごして大きく成長し、冬をむかえて水温が低くなると、暖かな太平洋へ移動します。そして、翌年の春になると再び瀬戸内海にもどって来るのです。
秋になると大阪湾のサワラはえさをよく食べて肥り、しゅんをむかえます。そのあぶらがのった身は、刺身でもおいしく、みそづけにして焼けば、じわじわしたたるあぶらがたまりません。
ふ化後10日のサワラの稚魚(右)と えさのクロダイの稚魚(左)
サワラの赤ちゃんは魚が大好き
サワラは細長い体で速く泳ぐことができる肉食魚で、寿命は8才ぐらいです。大きくなると体長1m、体重10㎏になり瀬戸内海では最も大きくなる魚の1つです。
卵から産まれたサワラの赤ちゃんは、カタクチイワシやクロダイなどの魚の赤ちゃんを食べてぐんぐん成長し、ふ化して10日後には体長1㎝に成長します。このころにはすでに、するどい歯が生えてきて、えさになる魚をしっかりとらえ、大きな口で魚を丸のみにし、自分と同じぐらいの大きさのサワラまで食べようとします。
食欲旺盛なサワラの成長は早く、産まれてから2カ月後には体長10㎝、半年後には40㎝、1年後には50㎝まで大きくなります。
サワラのともぐい
かんのうすいけんニュース
記念放流されるキジハタ(あこう)の稚魚
「全国豊かな海づくり大会」開催!
2026年11月14日(土)、15日(日)に大阪で初めて「全国豊かな海づくり大会」が開催されます。大阪の水産物のすばらしさを、みなさんに知ってもらい、水産業を元気にするための関連イベントがたくさん行われます。「おおさか環農水研」も協力して大会を支えています。
写真提供/大阪府立環境農林水産総合研究所
協力・監修/地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所
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