【城山動物園だより】実はえらいサギ?「ゴイサギ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2022.01.20

【城山動物園だより】実はえらいサギ?「ゴイサギ」

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今月のどうぶつ:ゴイサギ

学名:Nycticorax nycticorax
ペリカン目サギ科
生息地:本州、四国、九州の湖沼や河川などに生息しています。

特徴:木に止まりやすいよう、足のつめはするどい形をしています。

実はえらいサギ?

ゴイサギは全長約57㎝で、オスもメスも羽の色は全く同じです。オスとメスの区別がほとんどつきません。頭頂と背がこん色で、額から目の上までは白く、ほほからあごの横と後ろは、灰色。足はやや黄色でとても細いです。

ゴイサギの名前の由来を聞くと、ゴイという言葉が付いている意味が分かります。平安時代の天皇である醍醐天皇が、池にいたこの鳥を見つけ、とらえるように家来に命令しました。鳥は、家来が近づいてもにげることなく、おとなしくつかまりました。

天皇は、「命令に逆らわず神妙である」と、五位の位をさずけ、それから「五位のサギ」、「ゴイサギ」になりました。
※由来にまつわる話はいくつかあります。


城山動物園ではアジとワカサギをあたえています

別名は夜烏(ヨガラス)

ゴイサギは夜行性のサギで、昼間は林などでじっとしていることが多く、夕方から川や池へ出て行き、魚類やザリガニ、カエルなどを食べます。

夜に「クワッ、クワッ」と鳴くことから「夜烏(ヨガラス)」と呼ばれることがあります。
城山動物園で飼育しているのは、オスの「ゴーくん」です。元々保護されてきた個体なので、はっきりとした年齢が分かりませんが推定30才です。

夜行性なので、日中はいつも決まった場所でじっとしていることが多いです。えさの時間になると寄って来てくれます。ぜひかっこいいゴーくんに会いに来てください。


繁殖期は後頭部から2~3本の冠羽が生えてきます

じょうやまニュース

あけましておめでとうございます

城山動物園は昨年60周年をむかえ、盛り上げ部長にモルモットの「オチョメ」が選ばれたことは以前お知らせしました。さまざまな場所で活躍してくれたオチョメが最も得意としたのは、「くす玉割り」。新年のお正月イベントでも見事にくす玉を割ってくれました。2022年も城山動物園をよろしくお願いします。


写真提供:城山動物園

長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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エコチル編集部

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