大阪
特集
2025.09.01

【エコチル特集】安心して快適に暮らせるのは森のおかげ?みんなの暮らしを支える森のパワーを知ろう!

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いろいろな生き物がいて自然がいっぱいの森は、みんなの暮らしを守る力を持っているんだ。今回は、森の働きと大切さを知ろう。

人間の暮らしは森に支えられている

みんなは森に遊びに行ったことがあるかな? 森が身近な人もいれば、行ったことがない人もいるかもしれないね。でも、たくさんの木や草が生えていて、いろいろな動物や虫たちが暮らす森は、実はとても大切な働きをしているんだよ。

たとえば、木は二酸化炭素を吸って、私たちが生きるのに必要な酸素を出し、空気をきれいにしてくれるよ。さらに、森の土は雨の水を貯めて、ゆっくりと川に流す働きがあるから、大雨がふっても、川がいきなりあふれたり、泥水が一気に流れこんだりしにくくなるんだ。これは「水源かん養機能」といって、みんなの暮らしにとって、とても大切な働きの1つだよ。

手入れをしないと力を発揮できない!

他にも、人間の暮らしに深く関わる働きがたくさんある森だけど、しっかり手入れをしないと、その能力を発揮できないんだ。だから大阪府では、山に木を植えたり、植えた木を手入れしたり、くずれやすい場所に石やコンクリートでダムをつくったりして災害を防ぐ「治山事業」という取り組みをしているよ。その他にも、大阪府や市町村では、森を健康に保つために大切な、木を植えて、育てて、切って、使うという「森の循環」を作る仕事、林業のサポートをするなど、さまざまな取り組みをしているんだ。

森は、人間にとってもなくてはならない大切な場所。森についてもっと知って、自分に何ができるか考えてみてね。

森のすごい働き

【水を貯める】
何も植えられていない土地に比べて、約3倍も雨水を貯えられるよ。

【土が流れ出るのを防ぐ】
手入れされた森から1年間に流れ出る土砂の量は、草木の無いあれた土地の約150分の1!

【山がくずれるのを防ぐ】
木や草の根っこが、土や岩をしっかりおさえて、地すべりやがけくずれを起きにくくしているんだ。

【生き物のすみかになる】
日本の森林には、鳥が約200種、昆虫が約2万種もすんでいるといわれているよ。生物多様性を保つために欠かせないんだ。

※生き物たちの豊かな「個性」と「つながり」のこと

【空気をきれいに保つ】
木など植物が二酸化炭素を吸収して酸素を出すことで、空気をきれいにしてくれるよ。

【地球温暖化を防ぐ】
日本の森林が1年間に吸収する二酸化炭素の量は、国民が2年間呼吸する量と同じ。また、葉の蒸発散作用もあって地球温暖化防止に役立つよ。

※葉の水分が蒸発するときに周りの熱を吸収し、空気を冷やすこと

【水をきれいにする】
森の土にいる小さな生き物(微生物)や土の成分が、雨水の中のほこりやごみを取り除いてきれいにしてくれるよ。

>>> もっとくわしく知りたい人はこちら

森を手入れしてまちを守る⁉
山の「流域治水対策」を知ろう

実は大阪府は、まちでも洪水が起きる可能性があるんだ。それを防ぐために大阪府が森や山で行っている、「流域治水対策」の一部を紹介するよ。

大阪の中心部は川よりも低い位置にあるから、大雨が降ると洪水が起きる可能性が高いんだよ。それを防ぐためにしているのが「流域治水対策」!

読んで!見て!遊んで!
楽しく森の大切さを学ぼう

大阪府には森の大切さを知ることができるHPや施設がいろいろあるよ!

動画やHPを見て学ぼう!

林野庁広報ページ
うんこドリルとコラボした「うんこドリル 森とくらし」など楽しく学べるコンテンツがいっぱいあるよ。

>>> くわしくはこちらから

大阪府森林環境税を活用した流域治水対策の取組 (大阪府公式YouTubeチャンネル)
上の記事で紹介した流域治水対策について、動画で分かりやすく紹介しているよ。

>>> くわしくはこちらから

森で遊んで学ぼう!

【大阪府立少年自然の家】

ブナ林が天然記念物に登録されている和泉葛城山のふもとにあるよ。キャンプ、木登り体験、ワークショップなど、自然体験をして森の大切さを感じよう。

HPには楽しく森について学べるヒントがいっぱい!
森林学習ハイク用のシートやネイチャービンゴなど、森で遊びながら学べるシートがいろいろあるよ。行く前にチェックしてみよう。

>>> 「資料ダウンロード」のページはこちら

「冒険の森づくり」11月に開催予定!
「冒険の森づくり」では、森の手入れの1つである間伐や植樹体験をして、木登りや木や竹を使ったクラフトをするんだ。募集は10月ごろにHPに掲載予定だよ。

>>> くわしくはこちらから

大阪府立少年自然の家
住所:大阪府貝塚市木積秋山長尾3350
TEL:072-478-8331

 


監修:大阪府環境農林水産部、大阪府教育庁

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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