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学校や家で使った水はどこへ行くんだろう? 大雨のとき、まちが水びたしにならないのは何でだろう? 今回は、目立たないけれど毎日大活躍している「下水道」について学ぼう。
下水道の役割がよく分かる9月
みんなは9月10日が「下水道の日」だって知っているかな? この日は、下水道の大切な役割をみんなに知ってもらうために作られた日なんだ。実は9月は台風や大雨が多い時期で、下水道が水害からまちを守っていることがよく分かる季節。みんなは下水道がどんな役割をしているか知っているかな。
きれいなまちも川・海も下水道のおかげ
みんなが毎日トイレや台所、おふろなどで使って流す水を「汚水」というよ。そのまま川や海に流すと、川や海が汚れて生き物にも悪い影響が出るよね。そこで重要な働きをしているのが「下水道」。汚水は下水管を通って下水処理場に集められ、汚れを取りのぞいて、魚や生き物が安心して暮らせるくらいまできれいにしてから川や海に流しているよ。
また、下水道は雨が降ったときの雨水も集めてくれるんだ。もし下水道が無かったら、急にたくさんの雨が降ったとき、道が水びたしになってしまったり、家やお店の中に水が入って来たりするかもしれないよね。下水道があるから、まちを水害から守れるんだ。
見落としがちだけど、下水道があることで、みんなは安心して水を使えるし、快適に暮らせているよ。大切な下水道のこと、興味を持ってみてね。
実は“すごい”がいっぱい!
大阪市の下水道の秘密
大阪市の下水道や下水処理場には、すごい技術やおもしろいことがたくさんあるんだ。一部を紹介するよ。
日本でもめずらしい新技術!
MBR(膜分離活性汚泥法)って何?
大阪市のいくつかの下水処理場では、「MBR」という新しい技術を使っているよ。活性汚泥(水をきれいにするために使う元気な微生物)を使って汚水の中の汚れを食べてもらう処理と、特別なフィルターを使って汚水から汚れや細菌を取り除く処理を組み合わせた下水処理技術なんだ。
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豊臣秀吉の時代から今も使われている?!
太閤下水って何?
「太閤下水」は、400年以上前に豊臣秀吉が大阪城をつくったときにつくられたといわれている、石でできた下水のこと。家と家の背中どうしの裏口の所に作られたことから、「背割下水」とも呼ばれているよ。この下水は、なんと今でも使われていて、大阪市の指定文化財に指定されているんだ! 見学できるからぜひ行ってみてね。
「太閤下水」を見に行こう
のぞき窓からはいつでも!
申し込めば地下施設の見学もできるよ。
大阪市中央区農人橋1-3-3(市立南大江小学校西側)
見学申し込み:(一財)都市技術センター
06-4963-2092
月~金 9:00~17:30
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知っていたらちょっと自慢できる⁉
大阪市下水道クイズにチャレンジ!
大阪市の下水道に関するクイズだよ。正しいと思う番号を選ぼう!
【Q1】
大阪市内に張りめぐらされた下水道管を一本にすると、大阪からどこまで行ける長さになる?
①東京(400km) ②沖縄(1,200km) ③インド(5,000km)
【Q2】
マンホールのふたが丸い理由は?
①かっこいいから ②どんな向きになっても落ちないから ③転がして運びやすいから
【Q3】
大阪市で1番古い下水道はどれくらい昔からある?
①豊臣秀吉の時代(約400年前) ②江戸時代(約200年前) ③明治時代(約130年前)
【Q4】
下水から電気が作れる?
①作れる ②作れない
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A1.③
大阪市内に張りめぐらされた下水管を一本にすると約5,000kmに! 大阪からインドまでのきょりとほぼ同じだよ。
A2.②
マンホールのふたは、どんな向き、角度になっても中に落ちないように、円形になっているんだ。
A3.①
右下で紹介した「太閤下水」のことだよ。ちなみに、③のころには大阪市で近代下水道事業が開始されたよ。
A4.①
下水をきれいにするために必要な汚泥から出るバイオガスを利用してエンジンを動かし、発電機をまわして電気を作っているよ。作った電気は下水処理場で使われているんだ。
下水道についてもっとくわしく知りたい人は・・・
大阪市下水道科学館
下水道の大切さや働きを学べる展示だけでなく、ワークショップやイベントも人気だよ。
住所:大阪市此花区高見1-2-53
TEL:06-6468-1156
開館時間:9:30~17:00
(入館は16:30まで)
>>> 大阪市下水道科学館
大阪・関西万博 × 下水道科学館コラボプログラム
「ミャクミャクアクアリウムをつくろう!」
日時:9月6日(土)、7日(日)
10:30~、14:00~
(所要時間20分)
入館料無料
各回先着100名
監修:大阪市建設局、大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。