【埼玉県こども動物自然公園だより】お母さんも、お父さんも役割が大事「コツメカワウソ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2025.07.14

【埼玉県こども動物自然公園だより】お母さんも、お父さんも役割が大事「コツメカワウソ」

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今月のどうぶつ:コツメカワウソ

学名 : Aonyx cinerea
食肉目 イタチ科
生息地:中国南部、東南アジア、インド

コツメカワウソは、親とその子どもからなる家族の群れを作ります。

コツメカワウソの子育てのコツ

当園のコツメカワウソはおだやかに子育てができているようですが、その背景には父母の役割分担が関係しているようです。基本的には巣づくりや授乳などの子どものお世話はお母さんが行います。お父さんは周囲見張り、えさ運び、巣材集めなどの巣外での行動が多いです。

一方、お父さんが休んでいるときに巣内の管理をしたり、その間にお母さんが外でえさを取ったり、巣材を持って来たりと、おたがいの役割を手伝ってあげる様子も見られます。また、休めるときは巣の中でみんないっしょに休むこともあります。がんばり過ぎないのもコツみたいですね。

授乳中のツクネ(お母さん)

お母さんも、お父さんも役割が大事

お母さんがお世話をやめてしまうと子どもが育たちません。そして、しっかり栄養を子どもにあたえるために、えさが必要です。さらに、野生の場合、子どもが他の肉食動物に食べられてしまうこともあります。お父さんが外の管理をやめてしまうと敵におそわれたり、えさが手に入らなくなったりします。子どもたちを守るために、それぞれの役割をしっかり行う必要があります。

人間の家族関係と似ている部分が多くある中で、動物から学ぶことや感じることがあると思います。自分自身と動物を比べて見たら、ハッと気づかされることがあるかもしれませんし、動物の理解が少しでも深まるきっかけになるとうれしいです。

親子そろってねます

こども動物自然公園ニュース

ダマラランドデバネズミ一家に、会いにおいで

4月22日(火)に産まれた3頭のダマラランドデバネズミの赤ちゃんは、5月6日(火)から全面展示が再開されました。3頭ともえさの野菜を食べるなどして、活発に動いていることが多くなりました。日々大きく成長する姿を、温かく見守っていただけたらと思います。ぜひecoハウチューの夜ゾーンに足を運んで会いに来てください。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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