【京都市動物園だより】金色の目に黒と白の羽色が特徴的なカモ「キンクロハジロ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2025.07.14

【京都市動物園だより】金色の目に黒と白の羽色が特徴的なカモ「キンクロハジロ」

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今月のどうぶつ:キンクロハジロ

学名:Aythya fuligula
カモ目 カモ科
生息地:主にユーラシア大陸北部で繁殖し、日本、 アフリカ大陸北部、インドなどで越冬

キンクロハジロについては、2023年4月号でも紹介していますので、ご参照ください。

金色の目に黒と白の羽色が特徴的なカモ

トレードマークの黒と白の羽色は、実は繁殖期(5〜7月)のオスだけに見られる特徴です。オスは目立つ羽色でメスにアピールする他、頭を背後へはね上げるポーズで求愛します。繁殖期が終わる夏から秋には羽が生えかわり、オスもメスに似た羽色になります。メスの羽は外側が黒と茶色、つばさを広げると内側には白い羽があります。

カモの仲間では潜水が得意な種で、えさは水にもぐって採り、水中で食べます。主なえさはシジミなどの二枚貝、小型のカニやエビ、水草など。平たいくちばしの内側にはクシ状の歯のような突起があり、水の中からえさをこし採って食べます。

水にもぐって採食

冬に飛来するわたり鳥
身近な水辺にも来るよ

日本では、北海道東部で少数の繁殖が確認され、本州以南では、越冬のために飛来する姿が各地で見られます。主に湖や池、川などの淡水域にいますが、河口や海上にいることもあります。京都市内では、鴨川や宝ヶ池、そして、京都市動物園の南側を流れる琵琶湖疏水にもやって来ます。冬から春にかけて、園内(東エントランス付近)の休憩所から、野生のキンクロハジロが見られることもありますよ。

京都市動物園の水禽舎では、現在、キンクロハジロのメス4羽・オス3羽を飼育しています。こちらでは1年を通して観察できるので、ぜひ見に来てくださいね。

「京都の森」水禽舎にいるよ

きょうとニュース

夜の動物園へ行こう!

【夏の夜間開園】
7月26日(土) 27日(日)
8月9日(土) 10日(日)

開園時間をいつもより3時間延長し、午後8時まで開園します(入園は午後7時30分まで)。動物ガイドをはじめ、さまざまなイベントもあります。日中とはちがった雰囲気をお楽しみください!


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://zoo.city.kyoto.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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