
目次 [非表示]
今月のどうぶつ:ニシキマゲクビガメ
学名: Emydura subglobosa
曲頸亜目 ヘビクビガメ科
生息地:パプアニューギニア、 オーストラリア北東部(クイーンズランド州)
頭部に黄色と赤色のしま模様が入り、背甲部(背中側のこうら)は黒褐色で、ふちがオレンジ、腹甲部(腹側のこうら)は、あざやかなオレンジ色をしています。
日光浴をする理由
水槽で日光浴をしている姿を見かけます。カメにとって日光浴をすることには大きな意味が2つあります。まずは体温を上げることです。爬虫類は自ら熱を作り出せないため、体が冷えてくると日光の当たる場所で体温を上げ、その後、活動を始めます。
もう1つは日光の中にふくまれる紫外線の利用です。骨やこうらを形成するカルシウムを吸収するにはビタミンD3という栄養素が必要になります。爬虫類は紫外線を浴びることで体内にビタミンD3を合成し、骨やこうらを成長させます。
また、殺菌作用でこうらを清潔に保つというメリットもあります。のんびりしているように見える日光浴にも深い意味があるのです。
日光浴をするニシキマゲクビガメ
カメの首について
カメの仲間は、潜頸類と曲頸類の2つのグループに分かれています。潜頸類は首をこうらの中に収納することができるグループで、日本をふくむ世界中に分布しています。
これに対して曲頸類は首をこうらに収めることができず、横に折りたたんで収納するグループで、ニシキマゲクビガメはこちらに属します。曲頚類は原始的なカメの仲間で、かつては世界中に分布していたことが化石の発見で明らかになっていますが、現在は南半球にしか分布していません。
ニシキマゲクビガメは水族館でも首をこうらにそわせている姿が見られます。普段見かけるカメとちがう部分をぜひ観察してみてください。
首を曲げて収納している姿
スマートアクアリウム静岡だより
開館3周年をむかえました!
「スマートアクアリウム静岡」の開館3周年を記念して、「駿河湾の生きもの」「静岡市の河川の生きもの」をテーマにした水槽が、今回リニューアルしました!東海大学海洋科学博物館からやって来た深海生物の標本展示や、静岡市経済局海洋政策部BX推進課の協力による「駿河湾深海生物映像図鑑」の映像もご覧いただけますので、ぜひ、おこしください。
写真提供:スマートアクアリウム静岡
協力・監修/スマートアクアリウム静岡
静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店本館7階
TEL:050-3131-9211
HP:https://smartaqua-sz.jp/

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。