【円山動物園だより】リスに似た小さなサル「コモンリスザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2025.07.14

【円山動物園だより】リスに似た小さなサル「コモンリスザル」

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今月のどうぶつ:コモンリスザル

霊長目/オマキザル科
【生息地】南アメリカのコロンビアからパラグアイの熱帯雨林

円山動物園にはオス2頭、メス9頭がいます。

リスに似た小さなサル

コモンリスザルは、体長約32㎝、体重約700gの小さなサルです。体のサイズと毛の色がリスに似ていることから、その名が付きました。口の周りは黒っぽく、手足の先は黄色、しっぽが細く長いのが特徴です。ほとんど木の上で過ごし、長いしっぽでバランスを取りながら、細い木の枝も素早くわたり歩きます。

中南米の熱帯雨林で、数10頭の群れをつくって暮らしています。そのうちオスは2~5頭ほどです。メスは2年に1度、1頭を産んで育てるといわれています。メス同士が協力して子育てをしたり、危険を感じると鳴いて伝えたりと、仲間同士でコミュニケーションを取ります。雑食性で、果実や葉、木の実、昆虫、小動物などを食べます。

体より長いしっぽでバランスを取ります

かしこくて手先が器用

円山動物園では、オス2頭とメス9頭を飼育しています。展示場にいるのはメス7頭です。えさはリンゴなどの果物やレタスなどの葉物野菜、ヒマワリの種などの木の実の他、ミルワームという小さな生きた虫やゆで卵などもあたえ、日替わりメニューにして日々変化を付けています。

大小の穴を開けたペットボトルに、好物のミルワームを入れて、ロープにつるしています。ペットボトルをかたむけて中からえさを取り出す様子や、頭上を行き交う様子、個体同士のコミュニケーションなどを間近で見ることができます。個体ごとの行動や性格のちがいなども感じることができるので、ぜひじっくり観察してみてくださいね。

えさを手でつかんで食べます

上からお客さんを観察中?!

まるやまニュース

「2025年度ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を開催!

障がいのある方とそのご家族、介護者の方を「夜の動物園」へ無料で招待するよ。入園時に障害者手帳や療育手帳、ミライロIDなどの証明書を提示してね。

日時:7/26(土)17:30~20:00(最終入園は19:30)
※事前の申込み、ご予約は不要です。
※障害者手帳などをご提示いただけないと、ご入園いただけない場合がありますのでご注意ください。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

サーバルキャットは1匹だけでさみしくないの?

答え

動物たちの生態はすむ環境などによって種ごとに大きく異なっています。ネコ科動物の中には、ライオンのように群れをつくって生活する動物もいますが、サーバルキャットは1頭ずつ縄張りを持っていて、ほとんどの時間を単独で行動します。そのため、円山動物園で飼育しているサーバルキャットは1頭ですが、のびのびと過ごしています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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