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今月のどうぶつ:アメフラシ
学名:Aplysia kurodai
真後鰓目 アメフラシ科
生息地:インド洋、西太平洋
ミドリアメフラシ(左)とクロスジアメフラシ(右)
何の仲間でしょう?
海が暖かくなるころに、潮が引いた海岸に行くと大きなナメクジのような生き物が見えることがあります。アメフラシです。アメフラシは体がやわらかいですが、実は巻貝の仲間です。貝殻は見えにくいですが、よく見ると背中に付いているのが分かります。
アメフラシは3月から7月にかけて岩場などに卵を産み付けます。「ウミゾウメン」と呼ばれる黄色やだいだい色の細長いひも状のかたまりの中には、数万個の卵が入っています。海の中にもぐれば、交尾の様子も見られるかもしれません。アメフラシは雄雌同体で、体の前がオス、後ろがメスの機能を持っているので何びきも連結して交尾をすることもあります。
左:クロヘリアメフラシの貝殻 右:ミドリアメフラシの貝殻
「アメフラシ」と呼ばれる訳
ミドリアメフラシ、クロヘリアメフラシ、クロスジアメフラシやトゲアメフラシなど、さまざまなアメフラシがいます。クロヘリアメフラシやクロスジアメフラシは最大で10㎝以下と小さいですが、アメフラシと呼ばれるアメフラシは40㎝ほどになることがあります。
大きさも色も形もさまざまですが、共通点があります。アメフラシ類は危険を感じたり刺激を受けたりすると、むらさき色の液を放出します。むらさきの雨雲のように見えることから、「アメフラシ」という名前が付いたともいわれています 。また、梅雨時期に産卵のために岩場に姿を見せるためともいわれています。
体長10㎝になるトゲアメフラシ
マリンピアニュース
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