
目次 [非表示]
このまま使い続けると、近い将来なくなってしまう化石燃料。資源の使う量をおさえながら、物をできるだけ長く使用し、再利用やリサイクルをすることが大切です。今回は、「3R」について、いっしょに見てみましょう。
石油は54年、石炭は139年で地球からなくなる!?
石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を、現在のペースで使い続けた場合、そう遠くはない将来に、これらの資源はなくなってしまうといわれています。石油は54年、石炭は139年で採りつくしてしまうそうです。(2020年末時点 ※1)
化石燃料などの資源が減り続ける一方で、廃棄物が増えていることが世界的な課題となっている今、資源の使う量をおさえながら、物をできるだけ長く使用し、再利用やリサイクルをする「3R」(図1)の取り組みが必要です。
さらに、最近は3Rから一歩進んで、持続可能な形で資源を最大限活用する「サーキュラーエコノミー(循環経済)」(図2)が、世界的に注目されています。サーキュラーエコノミーは、資源を効率的に循環させ、持続可能な社会をつくるとともに、経済的な成長も目指しています。
※1 資源エネルギー庁:令和5年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2024)
「3R」で一番大切なのは
ごみを減らすこと!
「3R」は、ごみ自体を減らし、物をくり返し使い、ごみを分けて資源として回収することで、環境にあたえる影響をできるだけ減らして、限りある資源を有効に活用する取り組みです。「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の3つのRの中で、一番大切なのが「リデュース(Reduce)」=ごみを減らすことです。
例えば、プラスチックごみを減らすために、買い物にはマイバッグを持参する、ペットボトルの飲料水は買わずに水筒を使う、プラスチック製のスプーンやフォークは受け取らないなど、みなさんにもすぐに取り組めることがあります。
プラスチックごみだけではなく、私たちの生活からは生ごみや紙類などたくさんのごみが出ています。ごみ全体を減らすことは、地球環境や資源の保護につながります。燃やすごみが減れば、CO₂の排出量も減り、地球温暖化防止になります。図1では、3Rの取り組み方を紹介します。ごみ全体を減らすために、今日から行動しましょう。
[図1]
3Rの取り組み方
Reduce
[ごみを減らす]
● レジ袋をもらわず、マイバッグを使う
● 必要の無い物は買わない、もらわない
● 残さず食べる、食べ切れる分だけ買う、作る
● ペットボトルではなく水筒を使う
● つめかえ容器や簡易包装の商品を選ぶ
● あまり使わない物はレンタルなどを利用する
Reuse
[物をくり返し使う]
● リユースショップやフリーマーケットを利用する
● 古着を回収拠点に出す
● こわれてもすぐに捨てずに、修理をして長く使う
● 要らなくなった物を必要としている人にゆずる
● リターナブル容器の商品を選び、使用後は回収店舗に持って行く
Recycle
[使い終わった物を資源として再び利用する]
● ペットボトル、かん、雑紙、容器包装プラスチックなどは、正しく分別する
● 小型家電は回収ボックスや回収拠点に出す
● 新聞、雑誌、ダンボールなどは、集団資源回収を利用する
● コンポストで生ごみをたい肥にして利用する
[図2]
サーキュラーエコノミーとは?
[今までの流れ]
資源を使い捨てする(線形経済)
[これからの流れ]
資源を循環させるサーキュラーエコノミー(循環経済)
>>>「成長志向の資源循環経済システム「サーキュラーエコノミー」(前編)どんな課題を解決するの?」(経済産業省)をもとに株式会社アドバコム作成
北海道認定
リサイクル製品クイズ
北海道では、一定の基準を満たすリサイクル製品を「北海道認定リサイクル製品」 として認定しています。以下の「北海道認定リサイクル製品」は、それぞれ何から 生まれ変わった物か、考えてみましょう!
※答えはこの下にあります。
●
●
●
●
●
●
【リサイクル製品クイズの答え】
①E ②A ③D ④C ⑤B
監修:北海道環境生活部環境保全局 循環型社会推進課

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。