【エコチル特集】猛暑が予想される今年の夏!体を暑さに慣れさせて猛暑を乗り切ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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特集
2025.06.02

【エコチル特集】猛暑が予想される今年の夏!体を暑さに慣れさせて猛暑を乗り切ろう!

目次 [非表示]

今年の夏も暑くなると予想されているよ。その原因は何なのかな? また、暑い時期に気をつけたい熱中症への対策や、暑熱順化についても解説するよ!

地球の気温が上昇中!

今、地球では、気温の上昇だけでなく、世界各地で超大型台風、異常高温、干ばつ、洪水など、さまざまな気候変動が引き起こされているよ。こういった気候危機の深刻化の原因になっているのが、地球を暖める“温室効果ガス”が増え過ぎていること。私たち人間の活動などによって排出される温室効果ガスのうち、約9割にあたるのがCO₂ (二酸化炭素)で、これは石炭、石油、天然ガスといった化石燃料を燃やすことで発生するよ。

そのため、毎日の生活の中で使っているエネルギーをむだなく、上手に使う「省エネ」に取り組むことが、CO₂の排出を減らすことにつながるんだ! 東京都でも地球温暖化を防ぎ、必要なエネルギーを安定的に確保するために、HTTをキーワードに、電力を〈Ⓗへらす・Ⓣつくる・Ⓣためる〉取組を進めているよ。

今年の夏も心配な熱中症

ただ、こういった取組の効果が現れるのには時間がかかり、今年の夏も気温は平年より高く、猛暑の予想がされているよ。そこで心配になるのが熱中症。日本では四季があるため、同じ気温でも初夏に熱中症になる人が晩夏より多くなるんだ。これは、体が暑さに慣れていないことが原因。この暑さに体が慣れることを暑熱順化といい、暑熱順化をすると、
・あせをかきやすくなり、あせが蒸発するときに体の熱をうばってくれるので体がすずしくなる
・皮膚の血流が増えて体の表面から熱をのがしやすくなる
といったことが起こり、熱中症にかかりにくくなるんだ。
暑くなる前に、暑さに強い体をつくろうね!

クーリングシェルター・クールシェアスポットとは?

友達と公園に遊び行くなど外に出かけるときは、こまめにすずしい場所で休憩をしよう。冷房が効いていたり、給水スポットが設置されている施設があるよ。

クーリングシェルター (暑熱避難施設)
危険な暑さから避難できる冷房施設の整った場所として区市町村長が指定する施設だよ。

TOKYO クールシェアスポット
公共施設や民間施設、自治体が設置する「涼み処」等で、省エネを目的として冷房環境をシェアする場所だよ。

夏本番を前に
暑熱順化をしておこう!

暑熱順化の方法

日常生活の中で、無理なく適度にあせをかくことで体を暑さに慣れさせていこう! 暑熱順化するには、 数日~2週間程度かかるため、本格的に暑くなる前から暑熱順化に取り組み、暑さに強い体づくりをしておくことが大切だよ。

安全に暑熱順化を行うためのポイント

[POINT1] 少しずつ始める
[POINT2] こまめに水分補給する
[POINT3] すずしい時間帯を選ぶ
[POINT4] 適度な休けいをとる

おすすめの運動・活動

ウォーキング・ジョギング
回数:ウォーキング 30分/週5日
回数:ジョギング 15分/週5日
お出かけのときに1駅分歩いてみる、できるだけ階段を使うなど、少しだけあせをかくような動きをしよう。

サイクリング
回数:30分/週5日
買い物など、日常生活の中で取り入れてみよう!

筋トレ・ストレッチ
回数:30分/5日~毎日
室内で適度にあせをかく程度がおすすめ!

入浴
回数:2日に1日程度 シャワーですませず、湯船につかって適度にあせをかこう!

いずれも、個人の体調、気候や室温などの環境に合わせて、無理のない範囲で行ってね。水分補給・塩分補給を適切に行い、熱中症に注意しながら行おう!

熱中症対策をしよう!

熱中症にならないためには、どういった対策をすれば良いのかな?

水分補給編

熱中症を防ぐために、こまめな水分補給を心がけよう!

熱中症対策におすすめの飲み物
◎水
◎麦茶
○ジュース
(大量に発汗した際は0.2%程度の塩分をふくむスポーツドリンクなどの飲料を補給することが効果的。ただ、日常的な摂取は糖分、塩分の取りすぎになるので注意)
△緑茶、紅茶
(カフェインには利尿作用があり、大量に飲むと尿が増えてしまうよ。しかし、手元に緑茶や紅茶しかないときには飲んで水分補給をしっかりしよう)

①室内でも水分補給しよう
日中は1時間に1回程度、コップ半分(約100ml)の水を飲むようにしよう! のどがかわく前に水を飲むことを心がけてね。
入浴前後に水分補給しよう
入浴前に水を飲むと、入浴中の脱水を防ぎ、入浴後に水を飲むと、体内の水分を補ってくれるよ。入浴の前と後で、それぞれコップ1杯(約200ml)の水を飲もうね。
③ねる前、起きたときに水分摂取しよう
ねている間にもあせをかいて体内の水分が失われるよ。ねる前と起きたときに、コップ1ぱい(約200ml)の水を飲もう。

衣服編

適切な服装を選ぶことで、すずしく快適に過ごすことができるよ!

熱がこもりにくい服装をする
①ゆったりとした服、そで口やえりぐりが開いている服など、風を通しやすい服を選ぼう。
通気性の良い服がおすすめだよ。

②あせをすってすぐにかわく素材を選ぼう
あせを吸収してくれる「吸水性」と、吸ったあせをすぐにかわかしてくれる「速乾性」に優れた素材がおすすめ。例えば、綿、麻、ポリエステルなど。

③服の色も考えよう
白、黄色、うすいグレーなど、熱を吸収しにくい色の服を選ぼう。黒、緑、青などは熱を吸収しやすく、暑さが増してしまうよ。

屋外では帽子を被ろう
①つばの広い帽子やネックガード付きの帽子をかぶろう  
頭や首に直射日光が当たるのを防ぐよ。直射日光を防ぐだけで、頭の温度が5~10℃ほど上がるのを防げるといわれているよ。メッシュ、麻、麦わらなど、通気性の良い帽子を選ぼう。

②帽子の中にこもった熱をのがそう
帽子に熱がこもったままにならないように、30~40分おきに脱ぎ、日陰では帽子をかぶらないようにしてね。

外出時編

暑い時期の外出は、十分な熱中症対策を忘れずに!

熱中症対策グッズを活用しよう
①水分・塩分補給をする
(例:水・麦茶などが入った水筒、塩あめなど)

②体をすずしく保つ
(例:ネッククーラー、手持ち扇風機、うちわ、扇子など)

③日差しをよける
(例:日傘、帽子など)

④温度・湿度・暑さ指数に気を付ける(例:温度計、湿度計、予報のチェックなど)

すずしい道や場所を選んで歩こう
なるべく日なたの道ではなく、木陰や日陰の多い道、地下道などを選んで歩こう。

日傘を差そう
日傘を使うと、日向に比べて1~3℃程度すずしく感じるよ。

参考:
>>> 東京都環境局「脱炭素へ、できることからHTTアクション」
>>> 東京都熱中症対策ポータルサイト 

今月の『わが家の環境局長』Vol.10

おうちの環境リーダーとして活躍しているお友達を紹介するよ!

町田市立成瀬台小学校 6年生 M.R.さん

私はわが家の環境局長の活動を通して、身の回りには電気をこまめに消すなどの環境のためにできるエコアクションがたくさんあるので、家庭だけではなく、学校や地域でも、これからもっと取り組んでいきたいと思いました。
Let’s take action for a better future together!

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協力:東京都

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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