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気候変動により、自然災害が増え、熱中症にかかる危険性が高まっているよ。そういった状況に対応しようと行われているのが、「緩和」と「適応」。どういった取組なのか、見ていこう!
気候変動は人が引き起こす!?
“気候”とは、気温や雨の量などを長期間平均して見た状態のことをいい、その気候が変わっていくことを“気候変動”とよぶよ。18世紀の産業革命以降、人の活動が活発になったことで、気候変動が大きくなってきているんだ。
人の活動が引き起こす気候変動のうち、世界的に問題となっているのが地球温暖化。この地球温暖化とは、CO₂やメタン、フロンといった地球を暖めているガス(温室効果ガス)が増え過ぎてしまうことで地球の気温が上がることをいうよ。中でも、私たちの生活と密接に関わっているのがCO₂だよ。
例えば、日々の生活に欠かせない電気の一部は、石油や石炭、天然ガスを燃やすことで作られていて、大量のCO₂が発生し、多くの自動車は石油を原料とするガソリンや軽油を燃料として動いているため、ここでもCO₂が発生しているんだ!
このように、現代の私たちの便利で豊かな生活は、石油や石炭などの化石燃料を使い、CO₂を空気中に排出することで成り立っているんだね。
気候変動による影響とは?
気候変動の影響で、雨の降り方や台風の強度などが変わり、今後、洪水や土砂災害、高潮被害といった自然災害が増加することが予測されているよ。事実、令和元年度台風19号は、神奈川県でも大きな被害を発生させ、この台風の研究により、地球温暖化で降水量が約1割も増加したことが報告されているんだ。
このままではいけないと、気候変動の対策としてさけばれるようになったのが、温室効果ガスを減らしていく「緩和」と、暖かくなっても安全に生活できるよう、影響に備える「適応」だよ。緩和と適応への取組は、神奈川県でも行っているけれど、
○ 節電・節水をする
○ 地元でとれた農作物・魚介類を食べる
○ ごみが出にくい商品を選ぶ
など、私たち個人でもいろいろとできることがあるよ。早速、実行していこう!
箱根土砂災害
(令和元年台風19号) 県道736号姥ヶ橋付近の被害の様子
城山ダムの管理の様子
台風等が発生した際に洪水調整を行っている。
参考 :
>>> かながわ気候変動WEBKIDS
>>> 神奈川県「みんなで熱中症対策!ちょっとした心がけで予防できます」
気候変動によってリスクが高まる熱中症!
その予防方法を知ろう!
熱中症を予防するには、どういったことをすれば良いのかな?
[その1.]規則正しい食生活
● 朝食・昼食・夕食をしっかり食べて、欠食をしない
● 主食・主菜・副食をそろえた、バランスの良い食事をとる
● 十分な休息をとる
[その2.]こまめな水分補給
● のどがかわく前に水分を補給する(1日あたり1.2Lが目安)
● 起床時や、入浴前後にも水分を補給する
● 大汗をかいたあとは塩分も補給する
[その3.]暑さをさける
● 炎天下や高温多湿の場での作業や運動はさける
● 日傘や帽子を着用し、日陰を歩く
● 気温や湿度が高い日は、適度に冷房や扇風機を使う
[その4.]暑さに備えた体づくり
● 暑くなり始めの時期から適度に運動し、体を暑さに慣らそう!
● 体をきたえて筋肉をつける
2つの気候変動対策
「緩和」と「適応」を知ろう!
緩和とは?
[原因を少なく]
地球温暖化が進まないように温室効果ガスを出す量を減らす努力のこと。
[緩和策の例]
節電・省エネ
エコカー
森林を増やす
再生可能エネルギー の活用
温室効果ガスを減らす
適応とは?
[影響にそなえる]
気候変動の影響にあらかじめ備え、社会の仕組みや、1人1人の生活のあり方を変えること。
[適応策の例]
森林のモニタリング、野生動物の個体群管理
災害時多言語支援
高温でも育つ農産物の品種開発や栽培
治水安全度向上のためのハード整備
今年も募集!!
「かながわ暑さ調べ」
熱中症危険度の目安となる暑さ指数(℃)を用いて熱中症リスクを把握するため、県内一斉測定に協力してくれる人を募集しているよ! 調査結果は県内暑さマップを作成するなど、今後の熱中症対策の検討に活用されるよ。暑さ指数計は、貸出期間中は自由に利用できるから、熱中症予防や夏休みの自由研究などにも活用してね!
[令和6年度県内暑さ指数マップ]
協力 : 神奈川県

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。